プロ野球8人目!長野、代打逆転サヨナラ満塁弾!!

[ 2011年10月23日 06:00 ]

<巨・横>9回無死満塁、代打逆転サヨナラ満塁弾を放った長野(7)を迎える巨人ナイン

プロ野球 セ・リーグ 巨人5-2横浜

(10月22日 東京D)
 長野が劇弾、そして内海が最多勝だ!巨人は22日、今季のレギュラーシーズン最終戦となった横浜戦で、1点を追う9回無死満塁で代打で登場した長野久義外野手(26)が右翼へ逆転サヨナラ満塁弾。セ・リーグ史上1000本目となるグランドスラムで、5回から登板して5イニングを無失点に抑えた内海哲也投手(29)に白星をプレゼントした。左腕は中日・吉見と並ぶ18勝目を手にし、初の最多勝に輝いた。
【試合結果】

 号泣する内海を、力いっぱい抱きしめた。劇弾の感触が残るその両腕で。長野が球団史上3人目の、代打逆転サヨナラ満塁弾。それも今季最終戦での離れ業。まるでドラマのような幕切れだ。

 「メチャクチャ足が震えて…。こんなに震えたのは初めて。よく分からないです」。9回無死満塁。普段は追い込まれてからバットを短く握るが「山口君は(球が)速いので負けないように」と初球から臨戦態勢に。3ボール1ストライク。142キロの外角高めのボール球にバットを思い切りぶつけると、持ち前の右方向への強い打球がスタンドに吸い込まれた。

 首位打者を争う阪神・マートンに試合前の時点で3厘差。「できる限り力になりたい」という原監督の配慮で先発から外れたが、最後の最後に切り札として登場。「(打数にならない)犠飛でということもあった。リスクは自分で背負いなさいということで出した」。指揮官の思惑を上回る快打で打率を1厘上げて・316。ライバルに4厘差をつけた。球団では71年の長嶋茂雄以来となる、日本人右打者の首位打者に大きく前進。残り2試合で吉報を待つ。

 同僚も救った。先発・沢村の負けを消し、内海に最多勝のタイトルをプレゼントした。「内海さんがいいピッチングをしても、なかなか点を取れなくて白星をつけられないことがあった。そういう意味ではよかった」。休養日だった19日、神宮で駒大戦を行った母校・日大を訪問。「4年生のためにも頑張れ」と後輩を激励すると、2年生の村田が一発を放って勝利した。その言葉だけでなく、ここ一番で発揮する実力で周囲の人々に「幸運」を運んでくる。まるで魔法のように。原監督も「われわれが描いていたこの上ない結果で終わった」と破顔一笑した。

 最高の形でシーズンを締めくくり、本拠地は優勝したかのような興奮に包まれた。指揮官が「必ず東京ドームに帰ってきます」と宣言すれば、長野も「CSでは絶対勝って、日本一になりたい」と誓った。この勢いを、晩秋の決戦へと持ち込む。

 ▼巨人・阿部(5年連続7度目の20本塁打をマーク)今年は(右ふくらはぎ肉離れで)出遅れたし、球も替わったのでどうかと思ったけど節目の数字だったので良かった。

 ▼巨人・藤村(2位タイの長野、広島・赤松に9個差で盗塁トップ。他球団の全日程終了を待つ)あまり実感はないですけど、これを自信にしてもっともっとチームに貢献していきたいです。

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