ロッテ2桁アーチ0人 おかわり以下のチーム合計46発

[ 2011年10月23日 06:00 ]

<ロ・ソ>グラウンドに整列しあいさつする西村監督とロッテナイン

パ・リーグ ロッテ5-2ソフトバンク

(10月22日 QVC)
 QVCマリンのグラウンドに並ぶナインを背に、ロッテ・西村監督が静かに進み出た。本拠地で迎えた今季最終戦。試合後のセレモニーで、2万人を超えるファンの前で敗軍の将が謝罪の言葉を並べた。

「優勝、2年連続日本一を目指してやってきたが、残念ながら最下位になってしまいました。ファンの皆さんにつらく、悔しい思いをさせてしまい、大変申し訳なく思っています」

 「史上最大の下克上」で日本一となりながら、一転して最下位転落。日本一翌年の最下位は、リーグ史上初の屈辱だ。前半戦を借金1の3位でターン。しかし金泰均(キムテギュン)の途中帰国、大村の巨人移籍、大松の打撃不振などで徐々に後退した。飛ばないと言われる統一球の影響をもろに受け、球団史上初の2桁本塁打到達者ゼロ。最多は井口の9本で、チームの総本塁打数46本は1人で48本塁打を放った西武・中村の数字にも及ばなかった。

 昨季708だったチーム総得点も、今季は432にまで激減。過去最低だった58年の435を下回った。この日は5回無死一、二塁から伊志嶺、岡田が重盗成功。直後に井口が2点適時打を放った。指揮官の目指すスピード感あふれる攻撃が決まったが、深刻な得点力不足は最後まで解消されなかった。来季の巻き返しへ「これというものではなく、全てにおいて反省しないと。秋季キャンプでもう一度、一からやりたい」と西村監督。チーム再建への歩みは既に始まっている。

 ▼ロッテ・唐川(8回2失点で12勝目)最後の最後に調子がよくなった。(来季は開幕投手については)当然そういう気持ちはある。オフの間もそれを踏まえてトレーニングしたい。

 ▼ロッテ・岡田(育成選手として初の全試合出場)うれしいですね。ケガなくやってこられたのが良かった。(41盗塁も)自信につながる。

 ≪61年近鉄以来≫ロッテは今季チーム本塁打数が46本に終わった。球団では53年の56本を下回るシーズン最少で、他球団を含めシーズン50本未満は59年近鉄の48本以来52年ぶり。また今季は同じパの中村(西)が48本でロッテより上。チーム総本塁打が個人の本数より少ないのは54年近鉄が27本で中西太(西鉄)31本、山内和弘(毎日)28本を下回って以来。また個人の最多は井口の9本。シーズン2桁本塁打なしは球団初、プロ野球でも61年近鉄以来となる。

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2011年10月23日のニュース