武田久が誤算…“すっとこどっこい”斎藤の勝利消える

[ 2011年10月1日 06:00 ]

<ロ・日>7回、同点に追いつかれ勝ち投手の権利がなくなった斎藤佑はベンチで天を仰ぐ

パ・リーグ 日本ハム4-5ロッテ

(9月30日 QVC)
 同点の9回1死満塁。ロッテ・角中の一打が左前に抜ける。自身の白星が消えたどころか、チームは痛恨のサヨナラ負け。ベンチ裏に出てきた日本ハム・斎藤の表情はさえなかった。

 「仕方ない。シーズンも残り少ないし、やれることを精いっぱいやって、来年につながることを見つけるしかない」。5回2失点。勝利投手の権利を得てマウンドを降りた。しかし95球を要して8安打3四死球。5回以降は毎回得点圏に走者を背負った。勝てば8月27日の西武戦(西武ドーム)以来となる6勝目だったが、これで9月は白星なしの4敗で終わった。

 QVCマリンでは初登板。幕張名物の潮風は中堅から本塁方向へ風速6メートルだった。「風は気にならなかった。別に苦しむこともなかった」と言い訳にはしなかったが、梨田監督は「初めての千葉で風と闘い、微妙に制球が甘くなっていた」と指摘。吉井投手コーチも「(マウンドの)傾斜が合わないと言っていた。“すっとこどっこい”の佑ちゃんだったね」と評した。シーズンは残り15試合。斎藤はあと2度の先発機会があるが、クライマックスシリーズでの起用は現時点で白紙だ。

 4回1死一、二塁のピンチでは、今江を空振り三振に斬った。「少しずつスライダーが良くなってきた」。苦しい投球の中で得た手応え。残り少ない時間でウイニングショットに磨きをかけ、内容と結果を同時に求めていく。

 ▼日本ハム・武田久(9回1死満塁から角中にサヨナラ打を浴びる)最低限の仕事をしようと思ったけど調子があまり…。(1死からの)四球が良くなかった。

 ▼日本ハム・スケールズ(初回2死二、三塁から右前2点打)打ったのはスライダー。打席の中で突っ込み過ぎていたのを修正できた。

 ▼日本ハム・陽岱鋼(初回1死から右越え5号ソロ)右中間を抜けるかなと思ったけど、その上を越えてくれました。

続きを表示

この記事のフォト

2011年10月1日のニュース