新井良２点適時打！敗戦の中で一際輝いた

セ・リーグ 阪神３－４中日

（5月14日 甲子園）
　敗戦の中で一際輝いた。３点を追う７回、阪神の攻撃１死満塁の場面。榎田の代打で登場した新井良が１ボールから高めにきた直球を強振した。鋭い当たりは三遊間を抜ける２点適時打となった。

　「なんとかしたいという気持ちでした。いつも初球からいこうと思っているので。（初球は）インコースでバットが止まったので次はいくぞという気持ちでした」

　オフにトレードで中日から移籍。昨年まで身にまとっていた白と青のユニホームを目の当たりにしても気負うことはなかった。「中日だから、という意識はあまりなかった。やってやるという気持ち。古巣だからというのはなかった」。４月１９日の巨人戦（甲子園）でも満塁からサヨナラ打を放っており、これで満塁機は２打数２安打。プレッシャーを力に変えて勝負強さを発揮している。

　試合後もベンチ裏で、この打席を映像でチェック。中日時代から続けている習慣は阪神にきても怠ることはない。「どこが良かったのか、どこが悪かったのか確認していました」。地道な努力は自分を裏切らないことを新井良は知っている。