岩手の沿岸北地区にも球音 校舎浸水の宮古工無念…

[ 2011年5月15日 06:00 ]

 高校野球の春季岩手大会地区予選は14日、東日本大震災で深刻な被害を受けた宮古市の高校などが参加する沿岸北地区でも始まった。

 震災の影響で予定していた球場が使えなくなり、同地区予選は公式戦では異例となる高校のグラウンドで実施。会場となった宮古では、グラウンド脇のプレハブ小屋を大会本部とし、外野の周りを高さ約1メートルのネットで囲んだ。第1試合では校舎が浸水し、生徒が近くの高校に一時的に移っている宮古工が登場したが4―10で岩泉に敗れた。それでも赤沼正博監督は「選手は一生懸命やってくれた。負けてしまったけど、少しでも地域の方々に元気を与えられれば、それだけで幸せ」と話した。

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2011年5月15日のニュース