被災地にも届け…友情応援でスタンド超満員

[ 2011年3月28日 10:54 ]

<大垣日大・東北>初戦敗退したナインに声援を送る東北応援団

第83回選抜高校野球1回戦 東北0―7大垣日大

(3月28日 甲子園)
 「被災地にも応援の声を届けたい」。東北高(宮城)が初戦を迎えた28日の甲子園球場。大垣日大高(岐阜)に0―7と敗れたが、選手たちはグラウンドを走り回った。アルプス席をいっぱいに埋めた観客は声をからして応援、試合後は温かい拍手を送った。

 学校が応援団の派遣を見送り、空席も懸念された東北高側のスタンド。友情応援の兵庫県の高校生や、関西の少年野球チームの児童らも駆け付け超満員になった。

 試合は1回表にいきなり5点を奪われる苦しい展開。3回裏、追撃の本塁打と思われた打球が二塁打に訂正されると、一斉にため息が漏れた。開会式でプラカードを持った生徒会長川名理玖さん(17)は「結果は残念だったがあきらめず全力で頑張ってくれた。被災地にいる人たちにも思いは届いたはず」と笑顔ものぞかせた。

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