平野、初の開幕ローテ当確!第二の故郷に「元気を」

[ 2011年3月28日 06:00 ]

練習試合<オ・西>オリックス打線を6回無失点に抑えた平野

練習試合 西武2-1オリックス

(3月27日 ほっと神戸)
 第二の故郷・仙台にささげる快投だ。西武の4年目右腕・平野が先発し、6回3安打無失点。自身初の開幕ローテーション入りを決めた。

 結果はもちろん、内容も完璧だった。ストライク率約66%(79球中52球)が示すように、常にストライク先行。無四球で、3ボールも2度しかなかった。さらに「真っすぐを自信を持って投げられた」と、7三振のうち140キロ台の直球で5三振を奪ってみせた。

 渡辺監督は「シーズン中にとっておきたいぐらいの出来の良さ」とし、「ある意味当確」と開幕ローテ入りを明言。涌井、岸、帆足、石井一に次ぐ先発5番手の座を手中に収め、平野は「そこを目指していたのでうれしいです」と喜んだ。

 被災地の仙台市にある、社会人・JR東日本東北に06年から2年間在籍した。「第二の故郷。思い出がたくさんあるので凄いショックでした」。仙台は出身地の埼玉を除けば唯一暮らした土地だ。かつての仲間は震災時に広島でキャンプ中だったが「(仙台には)知り合いも多いし、心配」と言う。自らの使命も分かっている。「もうすぐ開幕なので自分が投げている姿を見て元気を出してもらいたい」。その言葉には重みと力強さがあった。

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2011年3月28日のニュース