【スノボ】長谷川帝勝 銀メダル獲得 スロープスタイル日本初!「最後に谷を登ってこられた」

[ 2026年2月19日 05:00 ]

ミラノ・コルティナ冬季五輪第13日 スノーボード   男子スロープスタイル決勝 ( 2026年2月18日    リビーニョ・スノーパーク )

銀メダルの長谷川帝勝(撮影・小海途 良幹)
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 スノーボード男子スロープスタイル決勝が18日に行われ、初出場の長谷川帝勝(20=TOKIOインカラミ)が82・13点で銀メダルを獲得した。14年ソチ大会から採用された同種目で、日本勢のメダル獲得は初。わずか0・28点差で金メダルを逃したが、歴史的快挙で、日本選手団の今大会のメダル獲得数は冬季最多を更新する節目の20個に達した。ビッグエア銀メダルの木俣椋真(23=ヤマゼン)は11位だった。

 1回目のランの着地を決めると、長谷川は握った左拳を力強く振った。最初のレールからバリエーションに富んだ構成でつなぎ、最後は逆エッジの反動で斜め軸に回るロデオを披露。蘇翊鳴(ソ・ヨクメイ、中国)には抜かれたが、日本人が長年苦手としてきたスロープスタイルで、胸を張れる史上初のメダルを獲得した。

 「本当に一番はホッとした気持ち。たぶん時間がたつにつれて悔しさは出てくると思うんですけど。“帝勝スタイル”を全開で出せたのがうれしい」

 17歳で初出場した23年3月の世界選手権ビッグエア(BA)で、男女通じて日本人初優勝。その後もトップランナーとして24年1月に冬季Xゲームを初制覇し、昨季はW杯で種目別制覇の快挙を達成するなど、BAの金メダル候補としてイタリアへ乗り込んだ。

 ただ、人知れず左膝の痛みを抱えていた。スノーボード界では世界の誰もが認める練習の虫。それがあだとなり、シーズン前にはオーバーワークから左膝に水がたまった。そのまま練習を継続したところ症状はひどくなり、診断は半月板損傷。いつもは強気の長谷川をしても、「もう五輪もダメかな」と弱気になった時期もあった。

 イタリア入り直後には高熱や下痢に襲われるアクシデント。「こういう試練もあるのか。腹立つなと思った」ものの、回復後はらしさを取り戻した。公式練習がない日は、近隣のスノーパークに出かけて一人で練習。困難に直面してもストイックに競技と向き合う姿勢を貫き、最後に息を吹き返した。

 美容師の父・俊介さんの方針で、小学生時代からド派手な金髪を貫く。言動もビッグマウスで、昨年の世界選手権中には日本代表チームの公式アカウントに流した動画が長谷川の言動によって炎上。急きょ削除するアクシデントに見舞われたが、発言に釣り合う実績は残してきた。「山あり谷ありで、最後に谷を登ってこられた。自分だけで獲った銀メダルじゃないので感謝したい」と、しみじみと胸のメダルを見つめた。

 ◇長谷川 帝勝(はせがわ・たいが)2005年(平17)10月23日生まれ、愛知県岩倉市出身の20歳。4歳でスノーボードを始め、小3から競技会に出場。21年3月の世界ジュニア選手権BAで優勝し、W杯は通算5勝(SS1勝、BA4勝)で24~25年はBAで種目別優勝。23年世界選手権ではBAで日本人初優勝。同年9月には世界で初めて4方向の5回転半に成功。名前の由来は父がタイガー・ウッズから連想し「帝王に勝って王になれ」との思いが込められた。スタンスはレギュラー。1メートル59。

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