【世界柔道】永山 6度目の挑戦で初優勝!世界大会3位3度の実力者「負けた経験がしぶとい戦いに…」

[ 2025年6月15日 04:30 ]

柔道世界選手権第1日 ( 2025年6月13日    ハンガリー・ブダペスト )

初優勝を果たした永山(AP)
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 男女それぞれの最軽量級で開幕し、男子60キロ級で永山竜樹(29=パーク24)が初優勝を果たした。6度目の出場でついに悲願達成。昨夏のパリ五輪も含め世界大会で計3度3位に入っていた実力者がついに世界の頂点に上り詰めた。女子48キロ級は、古賀若菜(23=JR東日本)が準々決勝で敗れたが、敗者復活を勝ち上がって3位に入った。

 得意の背負い投げで初優勝を決めた永山は、派手に喜びを表すことなく冷静にその思いをかみしめた。「6度目の出場でやっと世界チャンピオンになれた。過去の負けた経験がしぶとい戦いにつながった」。これまでなかなか届かなかった世界の頂点。「必ず自分が一番強いということを証明したい。自分を超えていく大会にしたい」と出国前に話していたとおり、過去の自分を超えた。

 あわや初戦敗退の危機もあった。アゼルバイジャンの選手と対戦した初戦(2回戦)は開始早々に肩車で技ありを奪われたが、相手がその後極端な防御姿勢に転じたため指導3つで反則負け。準々決勝でも先に有効のポイントを取られて残り40秒を切ってから逆転するなど、苦戦しながら勝ち上がった。決勝は袖釣り込み腰で先に技ありを奪い、最後は右からの背負い投げで2つ目の技あり、合わせ技一本で決めた。

 昨夏のパリ五輪では「待て」の後に絞め落とされる不可解な判定で準々決勝敗退。その後は昨年12月のグランドスラム東京大会、今年4月の全日本選抜体重別選手権と国内でも優勝を逃した。

 4月、体重無差別の全日本選手権にも出場。100キロ差対決は大きな話題を呼び、敗れはしたが「無謀な挑戦をしたことで人として成長できた。体も鍛えられた」と新境地を開いた。

 最終目標は3年後の五輪。「ここがゴールではない。ロサンゼルス五輪で金メダルを獲ることだけを考え、次に向けて頑張る」。夢を一つかなえ、最大の夢への大きな一歩を踏み出した。

 ◇永山 竜樹(ながやま・りゅうじゅ)1996年(平8)4月15日生まれ、北海道美唄市出身の29歳。4歳で競技を始め、愛知・大成中―大成高を経て東海大に進学。1年時に世界ジュニア優勝。3年時に世界選手権初出場。高藤直寿と五輪代表争いを繰り広げ、初出場の24年パリ五輪で銅メダル。今年4月からパーク24に所属。身長1メートル58。得意技は背負い投げ。

 《古賀悔しい銅》女子48キロ級の古賀は21年の2位、23年の3位に続く3度目の表彰台を死守した。準々決勝では先に有効を2つ奪ったが、指導3つで反則負け。その後、敗者復活戦でバブルファト(スウェーデン)、3位決定戦でブクリ(フランス)とパリ五輪銅メダルの2人を破った。「今年こそは金メダルを」と臨んだ舞台で今回も頂点には届かず。「悔しい思いしかない。本当にあと少し。その少しをもっともっと詰めて練習していきたい」と前を向いた。

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