西郷真央「全身震えながら」つかんだメジャー初V 順風満帆ではない人生 随一「ゴルフ脳」を武器に頂点
米女子ゴルフツアーシェブロン選手権最終日 ( 2025年4月27日 米テキサス州 カールトンウッズ・クラブ(6911ヤード、パー72) )
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米ツアー本格参戦2年目の西郷真央(23=島津製作所)が悲願の初優勝をメジャー初制覇で飾った。首位タイから出た最終ラウンドは3バーディー、5ボギーの74で回った。通算7アンダーで並んだメジャー最多5人によるプレーオフは1ホール目でただ1人バーディーを奪い、激闘に決着をつけた。日本勢のシェブロン選手権優勝は初めて。昨年のエビアン選手権を制した古江彩佳に続く、日本人5人目のメジャー覇者となった。
パターを持つ手は震えていた。メジャー史上最多5人によるプレーオフの1ホール目。他の4人がバーディーを逃し、グリーン奥から1メートルに寄せた西郷にチャンスが巡ってきた。「最後のバーディーパットは手どころか、全身震えながらストロークしました」。体中を襲う緊張を振り払い、激闘に終止符を打つ1メートルのウイニングパットを沈めた。
夕暮れの空を仰ぐと喜びの涙が頬を伝った。「夢にまで見たメジャー優勝なので今でも信じられないけど本当にうれしい」。風と硬いグリーンに苦しんだ最終ラウンド。トップと1打差で臨んだ18番で3メートルのバーディーパットをねじ込みプレーオフに残った。運命を左右する局面で「今週一番納得のいくストロークができた」。この勝負強さがプレーオフにも生きた。
ここまでのゴルフ人生は決して順風満帆ではなかった。新人だった20~21年は2位が7回と惜敗を繰り返し「シルバーコレクター」と呼ばれた。翌22年には序盤だけで5勝を飾り、殻を破るも、首の負傷をきっかけに秋以降は不振に陥った。1Wが制御できず「イップス」と噂され「クラブを握りたくない時期もあった」。まさにどん底だった。
22年最終戦で叩いた通算35オーバーは今でも忘れられない。それでも棄権せず最後まで戦い、試合後はメディアの取材にも気丈に応じた。それが西郷のプロとしての矜持(きょうじ)。身長1メートル58で1Wの飛距離も260ヤードと平凡。コース戦略を緻密に書き込んだノートを常に持ち歩き飛距離で劣る部分はカバーする。随一といわれる「ゴルフ脳」を武器に最高峰の舞台で頂点に立った。
ゴルフ以外に興味を示さず日々長時間、黙々と練習する。その姿はまさに「求道者」。パワーヒッターが優位といわれた距離のある難コースを制し、優勝賞金約1億7000万円を獲得。賞金ランクも1位に立った。それでも「まだ4つメジャーも残っている。世界ランキングもいずれ1位を目指したい」。今日もまたウエートトレーニングをこなす。それが月曜のルーティン。西郷の夢に終わりはない。
【西郷に聞く】
――振り返って。
「スコアを伸ばさないと勝てないと思っていた。ただ本当にコースが難しくて。パーを取るのも難しかったけど、ラッキーなことに最終ホールでバーディーを取ればプレーオフに進める状況になった」
――アリヤとプレーオフを戦った。
「中学生の頃、一番最初にリスペクトしたのがアリヤだった。1Wを使わずともオーバードライブされて(笑い)。凄くうれしかったです」
――米ツアー初優勝まで早かった?
「今日を逃してたら次のチャンスが来ても取りこぼしていた可能性もあった。勝つ経験をすることで今後の自信にもつながると思うので、勝ち切れて良かった」
――お母さんとはもう話した?
「泣いて喜んでいると思う。結果が良くても悪くても味方してくれたのが両親。感謝の気持ちでいっぱいだし、優勝することで恩返しができると思うので、たくさん恩返ししたい」
▽シェブロン選手権 72年創設。大会名が「ナビスコ・ダイナ・ショア」だった83年に最も権威あるメジャー大会に昇格。22年から石油関連大手のシェブロンが新スポンサーとなり、現大会名に。22年までカリフォルニア州のミッションヒルズCCで開催され、23年から現コース。日本人は01年福嶋晃子が2位、最近5年では20年畑岡奈紗が7位、22年渋野日向子が4位、24年勝みなみが9位に入った。
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