第4回スポニチポーカートーナメント 冠さんが初出場で初戴冠「念願の優勝」

[ 2024年12月13日 12:00 ]

優勝しトロフィーと目録を受け取る冠雄三さん
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 「第4回スポニチポーカートーナメント」(スポニチ主催、ボートレース江戸川、サミー、ミスティーノ無料版、パラダイスシティ協賛)のDAY2(決勝)が11月24日、東京・品川区のサミー本社で行われ、千葉県の冠雄三さん(36)が大会初出場で初戴冠を果たした。優勝特典として海外渡航補助50万円、プラスポイント50万㌽、韓国パラダイスシティ宿泊券(2泊・デラックスルール)が贈られた。

 全国のポーカースポットでの予選、さらにDAY1を勝ち抜いた75人が参加したDAY2は、熾烈(しれつ)な戦いが繰り広げられた。9人のファイナルテーブル(FT)となったのは開始から4時間近く経過した頃。その中には第1回大会を制した市川裕也さん(32)、昨年の覇者・町田穂佳さん(23)も含まれていた。 

 この時点で冠さんのスタック(手持ちのチップ)は89万で全体7位。「途中で飛びそうになったところもあったが、その時のオールインがついていた」。粘って着々とスタックを増やし、川田健太さん(31)とのヘッズアップ(1対1)にこぎ着けた。ヘッズアップ開始時のスタックは、川田さんが870万で冠さんは405万。序盤は劣勢を強いられたが、徐々に巻き返していった。ほぼ同じくらいのスタックになったところで、川田さんが手持ちの630万を全て賭けるオールイン。これに冠さんは迷いなくコールした。相手のハンド「A、4」に対し、冠さんは「A、A」のエーシーズだった。勝負が決まる大勝負。「エーシーズでもどうなるか分からないので怖かった」。固唾(かたず)をのんで見つめたコミュニティーカードは、フロップ(最初の3枚)が「Q」「K」「4」。残り2枚で「4」が落ちれば負けだったが、ターン(4枚目)は「2」で、リバー(5枚目)は「7」。8時間半を超える激闘に終止符が打たれた。「今回はラッキーも多かったが、勝った者勝ちなので。優勝するときはスキルだけじゃなくラッキーも大事。今日は持っていた」と振り返り、優勝トロフィーを掲げた。

 ポーカーを始めたのは約2年前、沖縄・宮古島に住んでいる時だった。当時は焼き肉店で店長をしていて、仕事終わりに足を運んだポーカーバー「TILT」でその面白さにはまった。その後、転職のため千葉県に引っ越し。東京・台場の「カジノヴィーナス」などで腕を磨いてきた。スポニチポーカートーナメントは今年が初参加。10月のスペシャルトーナメント(ボートレース江戸川)では、サイドトーナメントTurboで3位に入っていた。「最近は2位や3位が多かったので、念願の優勝です」と喜びはひとしおだった。判断力、推理力、集中力などが求められるポーカーだが、今回の優勝は冠さんの性格がプラスに働いた。「もともと楽観主義者。今日はポジティブシンキングで、優勝できると思ってやっていて、結果、優勝できた」。前向きな思考が、勝負どころを制することにつながった。ポーカーの魅力については「自分が強い時もしかり弱い時もしかり、ベットすることで、ブラフだったりバリューを取りに行った時、その瞬間のしびれが心地よい。はまりますね」と語った。歴代優勝者はその後の大会で、いずれもFTまで進んでいるが2度目の優勝には届いていない。「来年もDAY2まで進めるように頑張ります」。冠さんは早くも連覇を視野に入れていた。

【歴代優勝者】 
 歴代優勝者が大会を盛り上げた。昨年の大会で女性初の優勝を飾った町田さんは、DAY2と同じ会場だった11月23日のラストDAY1で出場権を獲得。アベレージスタックの16万8867とほぼ同じ17万からスタートするとスチールなどで着実に増やし、190万となったところでFTとなった。FTでは一時チップリーダーとなったが、結果は5位にとどまった。「悔しい。勉強不足でした。チップリーダーの時はガンガン行けると思ったのですが、チップが減った時に対応できなかった。運だけでは優勝できないですね」と振り返った。昨年の優勝により、勤務する港区の飲食店での反響も大きかったという。「来年は絶対、トロフィーを獲りたい」と王座への返り咲きを誓っていた。
 
 第1回大会の覇者・市川さんは第2回大会でも3位に入っており、3度目のFTとなった。FT進出時のスタックは42万で、9人中8番目。ブラインドが3万/6万となったところで力尽き、9位に終わった。「行くところで行って、という感じでしたが、運要素が強いのもあって…。優勝以外は負けと思っているので、悔しい結果」と唇をかんだ。来年は海外トーナメントへの挑戦も計画している。「海外でも結果を残して、さらに有名人になって戻ってきたい」と前を向いた。

【入賞者コメント】
 ▽2位・川田健太(31=神奈川)最後は相手がエーシーズで、まさかという感じ。ポーカーを始めたのは7月後半ですが、解説付きの動画などを見てメチャメチャ勉強してきました。ポーカーは大人の社交場。30歳を過ぎてからも新たな友達、人脈ができるところがいいですね。

 ▽3位・野尻康弘(58=千葉)結構ついていて、ブラフで降りていただいた。最後はいつも助けられていた「Q、9」で勝負に行ったのですが、ミスでした。それでも夏ぐらいからは出た大会でイン・ザ・マネー(賞金獲得)が多い。無理しなくなったところがいいのかもしれません。

 ▽4位・藤田貴伸(32=東京)大きな大会は今回が初めての参加でしたが、十分な結果です。チップが減ったところで粘り強く行けました。ポーカーを始めたのは今年3月。始めた時期が関係なくできるところがポーカーの良いところ。人を見ながら楽しくできることが一番ですね。 

 ▽6位・北鶴一翔(30=東京)ブラフの失敗などダメな点が多かった最後は集中力が欠けていて、ノールックでスチール目的で行ったのですが、相手のハンドはキングス(K、K)だった。ポーカーは負けているところからでも圧をかけて相手を降ろすことができるところが魅力です。

 ▽7位・金子真一郎(48=東京)07年の第1回全日本ポーカー選手権で準優勝。大きい大会のFTはそれ以来17年ぶりでした。(DAY1からのチップリーダーを守りFTがスタートし)ラッキーが続いていたので、ここまで来られた。自分らしく攻撃的にできたので良かったです。

 ▽8位・鈴木貴大(33=東京)いきなりチップを減らしてしまって6BBくらいまでになったのですが、そこから戻して40BBくらいでやれたのが良かった。FTには粘って滑り込みました。ポーカーは敷居が低く誰でも始められるし、強い人にも勝てるところが魅力です。

 ▽10位・谷口潤(56=東京)大会には昨年に続いて2回目の参加でした。FTまであと一歩でしたが、最後はキングス(K、K)で勝負に出て敗れたので、悔いはないです。ポーカー歴は3年。コロナ禍にYouTubeを見て始めました。実力と運の両方が必要なところが楽しい。

 同大会のスペシャルトーナメントは10月26日、ボートレース江戸川の5階イベントホールで行われ、延べ286人が参加した。当日はボートレース戸田で開催されていたSG「第71回ボートレースダービー」などの場外発売が行われていたため、参加者はプレーの合間に舟券を購入するなど、ポーカーとボートレースを楽しんだ。

 ボートレース場でポーカートーナメントが開催されるのは、昨年9月17日の「第3回スポニチトーナメント ジャパンシリーズ」の決勝初日以来。2度目の実施について、ボートレース江戸川の吉澤忍・事業部次長(48)は「ポーカーの人口も増えている中で、昨年実施させていただいた際にはボートレースとの相互性や共通点、隙間時間に楽しめるボートレースというものを実感することができました。今年度は参加人数を増やして開催できればと思っていました」と経緯を説明した。

 ボートレース江戸川は来場者向けのサービスとして、事前に入金することで現金を使わずに簡単に投票できるキャッシュレス・ポイントサービス「EDOGAWA Member カード(通称:Eメンバー)」を実施している。今年も多くの参加者がメンバー登録を行った。初心者でも舟券を購入できるように、当日はボートレース江戸川の配信番組「ういちの江戸川ナイスぅ~っ!」などでおなじみの鈴虫君(41)が「ボートレースダービー」の予想などを実施。MCの辻村ゆりな(30)とともに懇切丁寧に分析し、予想を参考に購入した参加者からは「当たった~!」という声も挙がり盛り上がっていた。

 大会にはグラビアアイドルの葉月あや(33)に加え、ボートレース江戸川の配信番組に出演しているオモダミンC(36)も出場した。オモダミンCは「ポーカーは暇な時間が多いので、ボートレース場で大会をやるのはいいことだと思います」と捉えていた。

 今後について、吉澤次長は「あくまでも希望ですが、継続して実施していくのはもちろんのこと、1年に1回ではなく、年に何回かスポニチさんと協力していければと考えています」とさらなる規模拡大を視野に入れていた。

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