三屋会長“八村発言”で海外在籍選手との意思疎通改善へ「選手のカウンターパートを明確に」責任者配置

[ 2024年11月30日 15:30 ]

ブロックを狙うレイカーズ八村塁(AP)
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 NBAレーカーズの八村塁(26)が日本代表のトム・ホーバス監督(57)の手腕などに疑問を呈し、波紋が広がっている件で、日本バスケットボール協会の三屋裕子会長(66)は30日、都内で報道陣に対応した。

 三屋氏は今回の騒動について「ご心配をおかけしている」と語り、「競技団体の責務は選手が安心してプレーできる環境を作らないといけない」と続けた。

 「一連の出来事の中でコミュニケーションを見直さないといけないということがでてきた」とし、「海外でやっている選手のカウンターパートを明確にしないといけない。しっかりと責任者を据えていかないといけない」と海外チームに在籍する選手とのやりとりについての見直しを明言。「アスリート委員会を活性化させることで選手の声がJBAに届くようにしたい」と話した。

 カウンターパートの人材については「ある程度個人の裁量で決められる人間を起きたい」と話すにとどめた。

 国内外での違いについても触れ、「価値観の違いはあると思う。価値観の違いを公で話すと永遠に平行線。個別に丁寧に対応していく方針でいます」と今後も丁寧に対応することを約束。「エージェントが話すと伝聞、伝聞になる。今回生まれた価値観の違いを埋めるのは簡単ではないが、少なくとも努力はしていく。代理人とは細かく連絡を取っている。こういうステートメントを出すということも伝えている」と語った。

 三屋氏は29日に日本協会の公式サイトを通じて、男子日本代表チームに関する声明を発表。「男子日本代表チームをめぐる一連の動きについて大変なご心配をおかけしております」と謝罪した上で、「当協会としましては引き続きホーバスHCと日本代表チームを全力でサポートして参ります」と続投することを明らかにしていた。

 また、28日には日本代表の渡辺雄太(30=千葉J)も一連の騒動に関して言及。八村とホーバス監督の関係性について「よくなかった」と認めた。「塁と対立をする気はない」とし、指揮官について「日本代表の監督として誰よりもふさわしいと思う。トムが(身を)引くようなことがあれば日本代表は崩壊していく」と危機感をあらわにした。約16分間にわたり熱弁し、騒動収束への強い意志を示した。

 ≪八村騒動経緯≫

 ▼13日 グリズリーズ戦後に八村がJBAの強化方針を「お金の目的がある」と批判。日本代表コーチの選定にも「日本代表にふさわしい、男子のことを分かっている、そういう人がコーチになってほしかった」と不満を口にした。

 ▼20日 アジア杯予選の日本―モンゴル戦前日にJBAの渡辺事務総長が対応。「発言は重く受け止めている。ミスコミュニケーションがあり、彼(八村)に負担をかけてしまった」と反省。28年ロス五輪を見据えて契約延長したホーバス監督について「決定が変わることはない。最大限バックアップする」と強調した。

 ▼23日 ナゲッツ戦後に八村が再びJBA批判を展開。「プレーヤーファースト(選手第一)の精神が見られない。そういう方針の日本代表ではプレーしたくない。(ホーバス監督の)練習のやり方、ミーティングも世界レベルではない」と不信感をあらわにした。

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