二所ノ関親方が結城紬の親善大使に就任「横綱級の着物 これを着られる力士を育てたい」

[ 2024年10月9日 14:49 ]

出来上がった結城紬の着物姿を披露する二所ノ関親方
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 大相撲の二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)が、このほど結城紬大使に就任し、9日、茨城県阿見町の二所ノ関部屋で委嘱式が行われた。

 日本三大紬として知られる「結城紬」は茨城県結城市や栃木県小山市などで古くから伝わる高級の絹織物。2010年11月にユネスコ無形文化遺産に登録されたのを機に、結城紬と結城市を積極的にPRすることを目的に「結城紬大使」を設置。二所ノ関親方はプロスポーツでは元プロ野球選手の広沢克実氏(結城市出身)に次いで2人目の大使に就任した。

 二所ノ関親方は23年8月30日に結城市スポーツ協会での講演で結城紬について言及、さらに現役時代に同市の諏訪神社で必勝祈願し直後に初優勝、横綱昇進を果たすなどの縁もあり白羽の矢が立った。この日の委嘱式で小林栄市長から委嘱状を手渡された同親方は、初めての出会いは横綱昇進後だった」と明かし「僕らの世界でもかなり番付が上のもの、おそらく横綱級の着物と思います。これを着たときに横綱になったんだと実感した思い出がある。これを着られる力士を作り、育てていきたい」とあいさつした。

 式では今年6月の織りはじめから約50人の職人によって作製された着物が贈呈された。「値をつけるなら約500万円」(小島章本場結城紬織物協同組合理事長)のチャコールグレーが鮮やかな着物をまとった二所ノ関親方は「結城紬っぽく非常にいい色でいろんな帯に合いそう。着心地がいいし着てくるとどんどん良くなっているのが前回着たときの印象。これからが楽しみ」と感想を述べた。

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