大の里師匠の二所ノ関親方「僕の時よりうまかった」 大関昇進喜ぶも今後は「最低2桁白星」ノルマ

[ 2024年9月26日 04:30 ]

<大関昇進伝達式>会見で笑顔を見せる大の里(左)と二所ノ関親方(撮影・西尾 大助)
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 日本相撲協会は25日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、秋場所で2度目の優勝を果たして直近3場所合計34勝を挙げた大の里(24=二所ノ関部屋)の大関昇進を満場一致で決定した。初土俵から所要9場所での史上最速昇進。唯一無二の記録をつくった24歳は、茨城県阿見町の同部屋で行われた大関昇進伝達式で、その先の地位を目指すことを誓った。

 使者を待つ間、師匠の二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)は終始笑顔を絶やさず、顔が引きつる大の里の緊張を和らげた。「現役中は膝がガクガクしていたけど、楽しんで聴いていた。僕の時よりうまかった」。部屋創設3年目で「こんなに早く大関が誕生すると思わなかった。非常にうれしい半面、これからもっと引き締めて指導にあたりたい」と感想を述べた。

 22年6月、国技館から一番遠い茨城県阿見町に部屋を構え、土俵が2つある広い稽古場で弟子が腰下ろしや基礎などを効率よくできる環境を整えた。自身が名乗る可能性もあったしこ名の大器は急成長。「土台がしっかりしてきたのが一番。先場所からの2カ月で下半身の成長も見られた。場所前の三番稽古も結果になって良かった」

 愛弟子は今後、自身と同じ角界の頂点を目指す。「毎場所、最低でも2桁白星が必要」と厳命するとともに「相撲の勉強、相撲との向き合い方、綱を巻くにはどういう人間になるかなど、じっくり勉強していくことも大事になる」と看板力士への心得を説いた。 (黒田 健司郎)

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