田中希実 救済で1500m準決勝へ 予選後は大粒の涙「ここでは絶対、終わらない」救済知ってまた涙

[ 2024年8月6日 17:22 ]

パリ五輪第12日 陸上 ( 2024年8月6日    フランス競技場 )

予選1組で果敢に先頭を駆ける田中(ロイター)

 女子1500メートルの日本記録保持者で21年東京五輪8位入賞の田中希実(ニューバランス)は、1組で走り、4分4秒28の11位となり、準決勝進出ラインとなる6着以内を確保できなかった。果敢に先行したが、残り200メートルで接触があり、救済措置で準決勝に進出した。

 レース後のインタビューでは大粒の涙を流したが、準決勝進出が決まった。救済を知ると、また涙を流した。

 【田中希実コメント(レース直後、救済を知る前)】

 ──レースを振り返って
 「途中まで日本記録を更新できるペースだったけど、ラストいい位置が取れなくて、押し負けてしまったことが敗因」

 ――レースプランは
 「せめて日本記録を出すことを目標にしていた」

 ――どんな思いでレースを迎えたか
 「私1人のレースじゃなくて、今まで支えてくれた多くの人と一緒に走るような気持ちで走った」

 ――5000m後の気持ちの立て直しは
 「最初はやっぱり目標がどうしても見つからなくて、2種目でチャレンジするということを目標にやってきたので。1500メートルは世界の壁も厚いですし、どういう風に気持ちを立て直せばいいか分からなかったけど、でも時間がたつにつれて、これは自分だけのレースじゃなくて多くの人の人生が集結した、私の今までの人生だったと思うので。だからこそ、いろんな人の生きた証を私の走りで証明したかったけど、やっぱりラストに気持ちが切れたような走りになってしまっていたんじゃないかというのが、凄く申し訳ない。駆け抜けられたけど…。ここでは絶対、終わらないです」

続きを表示

この記事のフォト

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

スポーツの2024年8月6日のニュース