【競泳】林享氏 渡辺 遅すぎた前半、後半勝負できず

[ 2024年8月2日 03:55 ]

パリ五輪第6日 競泳男子200メートル平泳ぎ決勝 ( 2024年7月31日 )

男子200メートル平泳ぎ決勝 レースを終えた5位の花車優(右)と6位の渡辺一平
Photo By 共同

 渡辺は前半抑えて後半勝負のプランだったと思うが、ラスト10~15メートルで伸びなかった。最初の100メートルで1分2秒44は遅すぎた。

 今季は2分6~7秒台をコンスタントにマークするなど好調で、前半の100メートルは1分1秒台の前半で泳げていた。もう少し速く入って、落ち着いて徐々にペースを上げていきたかった。マルシャンを追って折り返しで一気にペースを上げ過ぎた。後半型の花車もやはり前半が遅く、タイムをまとめられなかった。

 今大会は全体的に記録が低調だ。日本勢もタイムを落としている選手が多く、特に平泳ぎは100メートルで1~1.5秒遅い。今大会の仮設プールは水深が通常の3メートルより浅い2.2メートルで波が高いのか、プールの浅さが記録に影響している可能性はある。とはいえ現時点で3冠のマルシャンは好記録を出しているし、男子100メートル自由形では潘展楽が自身の記録を0秒40更新する46秒40の驚異的な世界記録を出した。日本チームも後半戦での巻き返しを期待している。(92年バルセロナ五輪100メートル平泳ぎ4位、東海学園大監督)

続きを表示

この記事のフォト

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

スポーツの2024年8月2日のニュース