【陸上】久保凛 独走で衝撃日本新を出せたワケ 日本一の自信と田中希実の言葉

[ 2024年7月15日 17:09 ]

久保凛
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 陸上女子800メートルで、久保凛(東大阪大敬愛高2年)が、1分59秒93の日本新記録をマークした。

 15日に奈良県立橿原公苑陸上競技場で行われた長距離強化記録会に出場。2位の選手に大きな差をつけてフィニッシュすると、雨に濡れたトラックにしゃがみこむほどの大激走だった。従来の日本記録は05年に杉森美保がマークした2分0秒45で、19年ぶりに更新となった。

 これまでの自己ベスト2分3秒13を一気に3秒以上更新。陸上界に衝撃が走ったスーパー記録を出せた理由は、やはり6月の日本選手権の経験だろう。

 予選、決勝でトラック最強の田中希実(ニューバランス)に先着し、初出場でいきなり日本一に。パリ五輪の参加標準記録1分59秒30には届かず「少し悔しい部分はある」とする一方で、「優勝が自信になる」と大きな手応えをつかんでいた。

 高校での練習は独自メニューで基本は単独走。田中も久保について「他の選手に左右されず走っている」と話していた。この日は小さな記録会で競り合うような相手は不在。2位の選手とは5秒76差の独走だった。自身とタイムをライバルに設定し、金字塔を打ち立てた。

 ◇久保 凛(くぼ・りん)2008年(平20)1月20日生まれ、和歌山県串本町出身の16歳。小学1年からサッカーを始め、串本JFCでプレー。高学年のときに祖母の勧めで駅伝大会に出場し、区間賞を獲得。潮岬中から本格的に陸上を始め、23年に東大阪大敬愛高に入学。父・建二郎さんの兄が久保建英の父。1メートル67。

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