【全豪OP】大坂は初戦敗退も精神的に成長 酔っぱらいに動じず、ラケットを叩きつける姿もなし

[ 2024年1月15日 21:45 ]

テニス全豪オープン第2日 ( 2024年1月15日    メルボルン・パーク )

全豪オープン1回戦、ガルシア(右)に敗れた大坂なおみ(AP)
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 女子シングルス1回戦で、産休明けで元世界ランキング1位の大坂なおみ(26=フリー)は世界20位で第16シードのカロリーヌ・ガルシア(30=フランス)に4―6、6―7で敗れた。ブリスベン国際(昨年12月31日~1月7日)で約1年3カ月ぶりにツアー大会に出場し、復帰2大会目。22年全米以来の4大大会は初戦敗退に終わったが、ママになり精神的に成長した姿を見せた。

 凡ミスは25回を数えたが、負の感情を表に出すことはなかった。出産前によく見られたラケットをコートに叩きつけるシーンはなし。第1セット第6ゲームにはスタンドで酒に酔ったとみられる観客が大声を出して騒いだが、大坂は気にすることなく自身のサーブに集中した。

 ツアー通算11勝を誇るガルシアは22年全米オープン4強の実力派。大坂がブレークを許したのは1度だけで、サービスゲームの安定感は光った。ブレークポイントは1度も握れずリターンに課題は残したが、4大大会のセンターコートでトップ選手と接戦を演じたことは完全復活に向けた収穫だ。

 試合開始は午後9時40分頃にもかかわらず、収容約1万5000人の会場の9割近くを観衆が埋めた。試合直前のアップ中に「お帰りなさい」とアナウンスされると、スタンドからは大歓声が起きた。68年のオープン化以降、ママとして4大大会シングルスを制した選手はマーガレット・コート(オーストラリア)、イボンヌ・グーラゴング(オーストラリア)、キム・クライシュテルス(ベルギー)の3人しかいない。史上4人目の偉業を目指す戦いが始まった。


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