フィギュア・本田真凜が引退 12月の全日本で完全燃焼 今後はプロスケーターに

[ 2024年1月6日 04:45 ]

昨年12月の全日本選手権女子SPで演技をする本田真凜
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 フィギュアスケートの16年世界ジュニア選手権女王の本田真凜(22=JAL)が現役を引退すると5日、所属事務所が発表した。11日に都内で会見を開き、感謝の意を伝える。

 妹の望結、紗来とともにスケート一家として知られる本田は2歳から氷に乗り、ジュニア時代に頭角を現した。16年に世界の頂点に立ち、17年同大会でも平昌五輪金メダルのザギトワ(ロシア)に次ぐ銀メダル。一方で17年のシニア転向後は伸び悩み、モチベーションの低下にも苦しんだ。21~22年以降は日本連盟の強化指定選手から外れた。それでも明大4年で最終学年となる今季まで歯を食いしばると決めていた。

 苦しい時期も長かったが、世界的に見てもハイレベルな日本女子のNo・1を決める全日本選手権9年連続出場は勲章の一つと言っていい。最下位の28位でフリー進出を逃した昨年12月の全日本後には「悔いは何一つない。ここまでたくさんスケートを頑張ってきた自分を褒めてあげたい」と語っていた。

 今後はプロスケーターとして表現の幅を広げていく可能性が高い。昨夏には人気アニメとコラボしたアイスショー「ワンピース・オン・アイス」でヒロイン役のビビを演じた。「点数にとらわれずに自由に伸び伸びお客さんに楽しんでもらえるように滑っている自分も好き。全日本が終わってからも氷に乗り続けて、たくさん新しいことを練習していきたい」と話していた。競技会からは離れるが、やはり銀盤が似合う。今後の活動にも注目が集まりそうだ。

 ◇本田 真凜(ほんだ・まりん)2001年(平13)8月21日生まれ、京都市出身の22歳。5人きょうだい3番目の次女。2歳からスケートを始め、12年全日本ノービス選手権ではBクラスで歴代最高点を出して優勝。18年4月から関大高から青森山田高に編入し、1年ほど拠点を米国に置いた。明大4年在学中。全日本選手権の最高成績はジュニアながら出場した16年の4位。男子で世界選手権2連覇中の宇野昌磨(トヨタ自動車)と交際中。1メートル63。

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