貴景勝、羽曳野巡業で錣山親方を追悼「力士ってかっこいいと思わせてくれた」 二所ノ関一門で同じ突き押し

[ 2023年12月19日 14:38 ]

冬巡業の羽曳野巡業でぶつかり稽古をする貴景勝(右)
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 大関・貴景勝(27)=常磐山部屋=が19日、冬巡業が行われた大阪府羽曳野市で、17日にうっ血性心不全のため60歳で亡くなった元関脇・寺尾の錣山親方を悼んだ。錣山親方は常磐山部屋も所属する二所ノ関一門。取り口も、タイプは違うが突き押しと共通点があった。

 「最初はビックリしました」。今年初めまで本場所の支度部屋前で見かけることがあっただけに訃報に接して驚いたという。それでも、ユーチューブなどの映像で取り口を勉強した力士の一人。「大きくない体で、誰でも知っている力士。知らない人はいないんじゃないですか?」。自身も体重は165キロあるが、身長は1メートル75と関取では小柄。激しい突っ張りと機敏な動きで通算勝利、歴代10位の860勝を称えた。

 「勉強になることも言ってもらえた」。NHK大相撲中継で解説を務めた際の言葉は胸にとどめていたという。「(現役時代の相撲が)かっこいいと思わせてくれたから僕らも力士に、と思った。相撲取りってかっこいいなと次の世代に思ってもらえるよう頑張りたい」。未来の力士の存在を思い、決意を語った。

 巡業部長の春日野親方(61=元関脇・栃乃和歌)は、「(昭和38年生まれの)花のサンパチ組」で錣山親方と同学年。幕内でも40回近い対戦があった。「小気味いい突っ張りでファイトあふれる取り口だった。勝ち気で相撲っぷりもよかった」。現役時代を懐かしみ、「(65歳の)定年まであと少しだった。休みがちで心配していた」とその面影を追っていた。

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