【玉ノ井親方 視点】幕内13年ぶりの珍手「大逆手」 琴ノ若だからこそできた技

[ 2023年11月14日 19:55 ]

<大相撲九州場所3日目>明生(手前)を大逆手で破る琴ノ若(撮影・岡田 丈靖)
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 琴ノ若はあの体勢からよく残った。土俵際まで追い込まれ、腰が浮いて棒立ちのような形になったが、命綱の右上手一本で相手の体をひねるように投げて逆転勝ち。決まり手の大逆手(おおさかて)は幕内では13年ぶりの珍手。私も現役時代はいろいろ工夫して取るタイプだったが、懐が深くて腰が重い琴ノ若だからこそできた技。同じようなことを私がやろうとしたらケガをしていただろう。

 ただ、取り口自体は及第点には程遠い内容。明生の相撲が遅かったから何とか勝てた。明生が左を差して、間髪を入れずに左足を琴ノ若の右足の後ろに入れて、切り返し気味に出る攻め方をしていたら、結果は変わっていただろう。それでも琴ノ若にとっては、十中八九負けていた相撲をひっくり返せたのは大きい。今場所、2桁以上勝てば大関獲りの足場固めになる。ここからもう一度、気を引き締めて序盤戦を乗り切ることが大事だ。(元大関・栃東)

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