【MGC男子】川内「なめんなよ」得意の悪天候で大逃げ4位 4年後も「40歳で頑張ります」

[ 2023年10月16日 04:30 ]

マラソングランドチャンピオンシップ ( 2023年10月15日    東京・国立競技場発着の42・195キロ )

力走で4位に入った川内(撮影・木村 揚輔)
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 川内優輝(36=あいおいニッセイ同和損保)は大逃げから4位に入る激走を見せた。

 大好物の悪天候で、川内が大逃げに打って出た。130回目のフルマラソン。号砲と同時に飛び出し、トップを独走。35キロ付近で集団に吸収されても粘り、大迫との3位争いの末、4位に入り「半分ぐらいの選手は私についていくのが怖くて、もう半分は“落ちてくるだろう”となめていたのだと思う。なめんなよ、という感じでした」と振り返った。

 大迫とのレースは5年ぶり3度目。3戦全敗となり「目標はパリよりも何よりも大迫選手に勝つことだった。望む場面が来たが、私は36キロまで引っ張ってやや満足した」と敗因を分析。ペースを上げずにけん制し合う選手に一石を投じ「力がなければ最初から行くしかない。若い選手も勇気を持ってほしい」と訴えた。

 4位に食い込み飛躍のきっかけをつかんだ10年東京、日本人31年ぶりに優勝した18年ボストンも雨だった。レース当日に多くの選手、コーチから「飛び出すんでしょ?」と声をかけられ「あおられた感じ」で逃げを決断。前日はマラソン漫画「奈緒子」を読んでおり「漫画の主人公のつもりで先頭を突っ走った」と笑った。

 瀬古リーダーは「彼に一番のアッパレをあげたい」と絶賛。36歳の川内は4年後のMGC開催を見据え「年齢はただの数字。次のMGCも40歳で頑張りますよ!」と力を込めた。魂のこもったマラソン人生はまだまだ続く。

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