岩井明愛　史上最多タイ7R連続首位　史上初3週連続完全Vへ好発進「歴史つくりたい」

女子ゴルフ　日本女子オープン第1日 （ 2023年9月28日    福井県・芦原GC海C＝6528ヤード、パー72 ）

18番、ティーショットを放つ岩井明愛（撮影・井垣　忠夫）
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　岩井明愛（21＝Honda）が5バーディー、ボギーなしの67をマークし、5アンダーで首位発進した。前々週の住友生命レディース東海クラシック第1ラウンド（R）から7R連続で首位を譲らず、申ジエが持つツアー史上最長タイ記録に並んだ。史上初の3週連続完全V、メジャー初優勝に向けて最高のスタートを切った。

　メジャーの大舞台でも岩井明の強さは健在だった。この日もボギーなしの67で首位発進を決め、ツアー史上タイ記録に並ぶ7R連続で首位を堅守。「自分の思うようなプレーができている。（ピンチも）今日はなかったと思います」と胸を張った。

　この日は、午前組で7時20分にインからスタート。10、11番では、ともに3メートルを沈めて幸先良く連続バーディーを奪った。前半を3つ伸ばして折り返すと、後半の5、6番でも連続バーディーを奪取。強風が吹きつけることもなく、穏やかな天候の中で18ホールを終えた。しかし、ホールアウト後は雨風が強くなり、荒れ模様の天気に一転。ツキも味方につけた21歳は「午前組の人はみんなちょっとラッキーだなと思います」とほほ笑んだ。

　2週連続完全V達成に貢献したマレット型のパターに別れを告げ、今週からニュータイプのものを投入した。「めちゃくちゃかっこいいなと思って。クラブを選ぶ時にかっこいいやつを選ぶんですけど、今週ちょっと使ってみたいなと」。一目ぼれした“相棒”との相性は抜群で、次々とバーディーチャンスをものにした。

　07年の全美貞、19年の鈴木愛に続く史上3人目の3週連続Vを目指す一戦。全て完全優勝なら初の快挙だ。それでも、浮足立つことなく「歴史はつくりたいですけど、結果は気にせずに自分のプレーに集中できたら」と冷静に言い聞かせた。

　≪申ジエに並んだ≫岩井明は2週前の住友生命レディース東海クラシック第1日から、7R連続の首位となった。これは招待選手を除けば、18年のゴルフ5レディースから日本女子プロ選手権にかけて、7R連続で首位だった申ジエに並ぶツアー史上最長タイ記録。招待選手では02年から04年にかけてのアニカ・ソレンスタム（スウェーデン）の12R連続首位の記録がある。