アマチュア六車日那乃 2差3位発進 目指すは史上8人目アマVでのプロテスト免除

[ 2023年8月12日 04:30 ]

女子ゴルフツアー NEC軽井沢72 第1日 ( 2023年8月11日    長野県 軽井沢72G北C=6702ヤード、パー72 )

第1日、4番でティーショットを放つアマチュアの六車日那乃。6アンダーで3位=軽井沢72
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 アマチュアの六車日那乃(21=日本ウェルネススポーツ大3年)が1イーグル、4バーディー、ボギーなしの66で回り、6アンダーで自己最高となる3位発進を決めた。昨年は3度目のプロテスト挑戦も1打届かず涙をのんだ。史上8人目のアマVをつかみ、ツアーメンバーへの扉を開ける。21年大会覇者の小祝さくら(25=ニトリ)が64をマークし、8アンダーで単独首位に立った。

 夏真っ盛りの軽井沢で「寒いより暑い方が好き」という期待のアマ、六車が自己ベスト3位発進を決めた。4つ伸ばして迎えた16番パー5で、80ヤードの第3打がワンバウンドでカップインしてイーグル。ボギーなしで66をマークし、「ちょっと自信になったと思います」と笑みがこぼれた。

 同学年の岩井明愛、千怜とは同じ埼玉出身でジュニア時代から腕を競い合った仲。しかし六車はここまで3度、プロテストの壁にはね返された。昨年1打届かず涙をのんだ後の合宿で、辻村明志コーチ(47)に師事する同門の上田桃子から「もっと自分に自信を持った方がいい」と助言をもらい、心構えを変えた。「不安が多くてプレーにも出てしまっていたけど、自分の芯を持つようにしようと」。5キロの重りをつけたタイヤを、2時間押し続けるトレーニングで体も鍛えてきた。

 もちろん、史上8人目のアマVを飾ってプロテスト免除が最高のシナリオだ。ただ、その欲は「3%…、いや40%」くらい。「まだ1日目なので」と、冷静に残り36ホールをにらんだ。 

 ◇六車 日那乃(むぐるま・ひなの)2002年(平14)4月23日生まれ、埼玉県出身の21歳。父の影響で8歳からゴルフを始める。20年にはJGAナショナルチームのメンバーに選ばれる。ツアー出場は今大会が27試合目で、最高成績は20年ニトリ・レディースでの19位。優勝すれば02年度生まれでは岩井千怜、明愛に続く3人目となる。1メートル54。得意クラブはパター。

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