大栄翔が関取5人を相手に連続15番 大関獲りの期待と注目に「ありがたく思って頑張らないと」

[ 2023年7月5日 16:48 ]

翔猿(右)と申し合い稽古を行う大栄翔(撮影・前川 晋作)
Photo By スポニチ

 大相撲の関脇・大栄翔(29)が5日、三重県鈴鹿市の追手風部屋で15番の申し合い稽古を行った。

 幕内・翔猿(31)、剣翔(31)、大翔鵬(28)、遠藤(32)、十両・大奄美(30)の関取衆5人による申し合い稽古が繰り広げられた後、最後に土俵に入った大栄翔が5人を相手に15番連続で取り続けた。得意の突き押しの威力が光り、自身より30キロ以上重い大翔鵬を一発で吹っ飛ばす場面も。一度だけ組み合う展開になった翔猿戦では左四つから強烈な引き付けでつり出して四つ相撲の力強さも見せた。最初は遠藤を相手にいきなり2番続けて敗れたが、その後は立て直して12勝3敗。「しっかり修正していけた」と振り返った。

 大関獲りに挑む名古屋場所(9日初日、愛知・ドルフィンズアリーナ)へ向け、師匠の追手風親方(元幕内・大翔山)の指示で夏場所後から稽古方法を少し変えた。これまでは関取衆全員で勝ち残りの申し合いに参加していたが、最近は大栄翔が最後に土俵に入って連続で取り続ける方式に。体力づくりを目的としており、この日の番数は15番だったが「25番ぐらい取ってるイメージだった。キツいね」と効果絶大だった。

 申し合いで最後に入って勝ち負けに関係なく連続で取り続ける方式は、横綱や大関が稽古する時によく見られるもの。“大関仕様”の稽古方法を取り入れて汗を流す大栄翔の姿は、場所後の大関昇進を暗示しているようにも思えた。

 追手風部屋の名古屋場所宿舎は三重県鈴鹿市にあり、多くの部屋が宿舎を構える名古屋市内から遠いため出稽古にはなかなか行きにくい。それでも、全44部屋の中で最多となる6人もの関取が在籍しており稽古相手は豊富だ。動きの速い翔猿、前さばきのうまい遠藤、腰が重い四つ相撲の剣翔、大翔鵬、大奄美とさまざまなタイプがそろっており「部屋で本当に良い稽古ができる。環境は良い」と充実感を示した。

 関脇3人による歴史的な“トリプル大関獲り”が今場所最大の注目。直近2場所合計の勝ち星は22で、21勝の豊昇龍(24=立浪部屋)と若元春(29=荒汐部屋)よりも一歩リードしている状況だ。今場所の“主役”として大きな期待がかかることを「ありがたく思って頑張らないといけない。プレッシャーに感じずプラスに考えていきたい」と力に変えていく。

続きを表示

「大相撲」特集記事

「羽生結弦」特集記事

スポーツの2023年7月5日のニュース