陸上・田中希実、プロ転向を表明　「ニューバランス」と所属契約「飛躍した成績を残せるように」

会見に臨んだ田中希実（撮影・郡司　修）
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　陸上女子で東京五輪1500メートル8位入賞の田中希実（23）が、スポーツシューズメーカー「ニューバランス」に所属することが3日、決まった。この日、都内で記者会見が開かれて発表された。今後はプロのランナーとして活動していくことになり、決意を語った。

　「私は4月から、ニューバランスアスリートとして新しいスタートを切ることになりました。近頃は与えられた環境、そこへの甘えが目立ってしまうようなレースが増えてきたように感じていた。今までのガムシャラさ、ハングリーさが失っているように感じていました。これまでより、飛躍した成績を残せるように。ニューバランスさんと今まで以上に強い関係でやっていくことを決断しました」

　同大卒業後の昨春に入社した豊田自動織機を3月いっぱいで退社。その際に「近頃は自分自身の甘えによりハングリーさが失われてきたと感じ、さらなる成長を目指して新たな環境に身を置くことを決めました」とコメントしていた。

　以前からニューバランスのグローバル契約アスリートとして走ってきた中、より世界を意識してトレーニングを重ねていくことを目指し、大きな決断を下した。昨年7月の世界選手権では800メートルと1500メートル、5000メートルの3種目に挑戦したが、800メートルと1500メートルでは決勝に進めず、5000メートルでは決勝で12位に終わった。

　「世界のトップで戦いたいというのが一番の目標だけど、その目標に向かって努力する中で、いろんな方に影響を与えていきたい。陸上界だけでなく、社会全体の方に目に留まるようになりたい」

　心機一転、プロとしての挑戦をスタートさせた。