熱海富士に地元後援会から銀色の新しい締め込み 3場所ぶりの勝ち越し目指して心機一転

[ 2023年3月9日 18:14 ]

新調した銀色の締め込みで稽古する熱海富士
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 大相撲の十両・熱海富士(20)が9日、大阪府東成区の伊勢ケ浜部屋で40番以上の申し合い稽古を行った。

 前日に東京で稽古してから大阪入りし、当地での稽古はこの日が初めて。猛稽古で知られる伊勢ケ浜部屋らしく、朝8時30分頃から始まった稽古は12時過ぎまで続いた。熱海富士は幕下力士ら4人での申し合いからスタート。飛龍高の1年先輩の幕下・颯富士(21)、デビュー以来負けなしの三段目・尊富士(23)、最強の研修生・オチルサイハン(20)を相手に激しい稽古を繰り広げた。途中で幕内・錦富士(26)と宝富士(36)も参加。関取同士の稽古も含め、約2時間近く土俵に上がり続けた。

 熱海富士はこの日、春場所(12日初日、エディオンアリーナ大阪)で使用する予定の新しい締め込み姿で登場。申し合い開始前の基礎運動までは締め込みで行い、しっかり体になじませた。地元・静岡県熱海市の後援会から贈られたもので、色は銀色。1年前の新十両昇進時から「赤か銀にしようと思っていた」と、以前から希望していた色を2本目に選んだ。伊勢ケ浜部屋の楯山親方(元幕内・誉富士)や元横綱・日馬富士の締め込みにも使われていた色。「かっこいいですよね」と笑顔を見せた。

 新入幕だった昨年九州場所は4勝11敗。今年の初場所はインフルエンザに感染して3勝止まりで途中休場となり、西十両8枚目に番付を下げた。2月中旬には、コロナ禍で延期となっていた「十両昇進を祝う会」が地元後援会主催で開かれた。そこで贈られた新しい締め込みで心機一転、熱海の応援を力に、3場所ぶりの勝ち越しを目指していく。

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2023年3月9日のニュース