NFLドラフトのトップ指名候補に逮捕状 王者ジョージア大のDLカーターに無謀運転容疑

[ 2023年3月2日 08:49 ]

全米大学王座決定戦に出場したときのジェイレン・カーター(AP)
Photo By AP

 米ジョージア州アセンズの警察当局が、全米大学フットボールの王座決定戦(1月9日)で連覇を達成したジョージア大のDLで、4月のNFLドラフトでトップ指名候補の1人に挙げられているジェイレン・カーター(21=191センチ、136キロ)に対する逮捕状を請求した。

 事故の顛末(てんまつ)などを含めてアトランタ・ジャーナル・コンスティテューション紙やAP通信が1日に報じているもので、1月15日未明にアセンズ市内で発生した自動車の衝突事故に関連して、カーターがジョージア州では軽犯罪に相当する無謀運転とレース行為をしていたことが判明。この日はジョージア大の連覇を祝って優勝セレモニーとパレードがキャンパスのあるアセンズ市内で行われていたが、ジョージア大フットボールチームの24歳のスタッフが時速167キロで暴走したあとカーブを曲がりきれずに支柱と木に衝突し、助手席にいた20歳の選手とともに死亡した。後部座席にいた選手2人も負傷。事故現場付近の模様を収めた映像には3台の車が映っており、このうちの1台がカーターの車だった。

 3台の車両は急な車線変更や反対車線を運転するなどの無謀行為を繰り返しており、亡くなった24歳のスタッフからは基準値の2倍に相当するアルコールを検出。当局では単一の事故として処理していたが方針を変更し、レース行為をしていたと見て逮捕状を請求した。

 事故に至らなかった車のドライバーは救急車が到着する前に姿を消しており、当初「アパートで衝突音を聞いた」と語っていたカーターはその後、現場にいたことを認めていたがレース行為は否定していた。

 カーターはドラフト候補選手の身体能力を測定する「コンバイン」に参加するためインディアナポリス(インディアナ州)にいるが、アセンズに戻って警察に出頭する見込み。「実際に何が起こったのかを明確にしたい」とSNSでコメントしている。

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2023年3月2日のニュース