芹澤信雄&林菜乃子ステップアップレッスン⑤ アイアンショット時の左脇の締まり

[ 2023年2月17日 12:00 ]

芹澤信雄&林菜乃子ステップアップレッスン⑤ アイアンショット時の左脇の締まり
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 アイアンショットの距離感や方向性がいまひとつだとスコアを大きく縮めることはできません。飛距離よりも狙ったところにボールを落とせる縦と横のコントロールを磨きましょう。芹澤信雄プロによれば、そのために大切なことが左脇の締まりだと言います。左脇にヘッドカバーを挟み、それが落ちないスイングを身につけるべきです。パートナーはチームセリザワの林菜乃子プロです。

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 芹澤 アイアンショットのミート率が低い人のスイングを見ると、明らかにクラブを振り過ぎています。飛距離を稼ぎたい1Wならまだしも、グリーンに乗せることが目的のアイアンショットでマン振りは必要ありません。

 林 私もアイアンショットでマン振りすることはまずないですね。

 芹澤 アベレージゴルファーに比べると女子プロもスイングスピードが速いので、どうしても振っているように見えるかもしれませんが、せいぜい7~8割のスイングです。ただ、普段からマン振りしている人に、7~8割のスイングを求めるのは意外と難しいので、今回はそのためのドリルを紹介しましょう。

 林 私も試合前に必ず行っているドリルです。

 芹澤 まず、左脇にヘッドカバーを挟みます。そのヘッドカバーがフォロースルーで落ちないようにクラブを振りましょう。ボールを上げようとしてすくい打つ人や、フェース面が下を向いてインパクトを迎える人は、フォロースルーで左脇が開くのでヘッドカバーは落ちます。前回説明したアームローテーションを心がけると、落とさずに振り抜くことができます。

 林 もう一度アームローテーションについて教えてください。

 芹澤 バックスイングでは左腕が伸びて右手が曲がった形、フォロースルーでは右腕が伸びて左腕が曲がった形になるよう振ることです。その際、どちらもシャフトが立った状態になるのがポイントです。ヘッドカバーを落とさずに振れると、フォロースルーでは胸が目標を向き、胸の前に両腕と肩でできる三角形があり、シャフトも立った状態になりますよ。林プロに打ってもらいましょう。

 林 うまくできるかな(笑)。

 芹澤 さすがですね。スイングに力みを全く感じませんでした。試しに、すくい打ちでボールを打ってみましょう。

 林 今度はヘッドカバーが落ちました。

 芹澤 しかもボールが右に弱々しく飛んでいきましたね。おそらく、アベレージゴルファーによく見られる球筋だと思います。ヘッドカバーを落とさなくなると、ダウンブローに打てるので、飛距離も出るし、方向性も安定します。

 林 ボールを打つときの注意点は?

 芹澤 バックスイングでは無理に体を回そうとしないこと。回しすぎると左脇のヘッドカバーが落ちるので、落ちないところからダウンスイングを始めます。あと、低くティーアップしたボールを打つ練習もアイアンには効果的です。ボールをすくおうとせず、フィニッシュまで振り抜けるようになりますよ。

 林 マットの上から打つと、ミスが分かりにくいですし、ティーアップしたボールをバランスよく打ってから、マットの上にあるボールを同じバランスで打つとミート率が上がりますね。

 芹澤 アイアンショットはスイングの再現性が大切です。正しいスイングを体に染み込ませてから、マットの上で打ちましょう。ティーアップしても恥ずかしいと思わず、ぜひ試して下さい。

 (取材協力・チームセリザワゴルフアカデミー)

 ◆芹澤 信雄(せりざわ・のぶお)1959年(昭34)11月10日、静岡県御殿場市生まれの63歳。公式戦の96年日本マッチプレーなどツアー通算5勝。指導者として高い評価を受け太平洋クラブ御殿場コース内で「チームセリザワゴルフアカデミー」を運営。門下生に藤田寛之、宮本勝昌、西山ゆかり、林菜乃子らがいる。2022年から日本プロゴルフ協会の副会長も務める。TSI所属。

 ◆林 菜乃子(はやし・なのこ)1997年(平8)5月17日生まれ、神奈川県出身の25歳。6歳でゴルフを始めクラーク記念国際高3年時に神奈川県アマ、関東高校選手権4位。18年プロテスト合格。20~21年に6試合でベスト10に入りメルセデス・ランキングで52位と飛躍。昨季は同ランク57位。ツアー自己最高位は6位。ユピテル所属。

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