スーパーボウル前半を終えてイーグルスが10点をリード　ハーツはランで2TD　QBとしては37年ぶり

前半で２つのTDをランでマークしたイーグルスのQBハーツ（AP）
Photo By ＡＰ

　第57回NFLスーパーボウルが12日にアリゾナ州グレンデールで行われ、前半を終了した段階でイーグルス（NFC）が24―14でチーフス（AFC）を10点リードしている。

　イーグルスはオープニング・ドライブでQBジェイレン・ハーツ（24）が残り1ヤードを自ら突破して先制のTD。今季のランによるTDはレギュラーシーズンとプレーオフを合わせて16（うちQBスニークが12）となった。

　チーフスは直後のドライブで今季のMVPに選出されたQBパトリック・マホームズ（27）がタイトエンド（TE）のトラビス・ケルシー（33）に18ヤードのTDパスを通してすぐに同点に追いついた。

　チーフスは第1Q終了間際にFGのチャンスをつかんだが、キッカーのハリソン・バトカー（27）が蹴ったボールはポスト左を直撃して失敗。イーグルスは第2Qの開始8秒、ハーツが今季リーグ4位の1496ヤードをレシーブで獲得していたWRのA・J・ブラウン（25）に45ヤードのTDパスを成功させて14―7と7点をリードした。

　しかしハーツは第3ダウンで残り5ヤードという状況でランに出ようとした際、ボールをファンブル。チーフスのLBニック・ボルトン（22）がリカバーして36ヤードを走ってイーグルスのエンドゾーンに飛び込んだ。

　今年のスーパーボウルは点の取り合い。14―14で迎えた第2Qの9分すぎ、イーグルスはチーフス陣内で第4ダウン残り5ヤードという状況と直面したが、ハーツが28ヤードを走破してファーストダウンを更新。ハーツはこのあと4ヤードを走り抜けてこの日2つ目のTDランを記録し、第2Q終了間際にはヤードのFGでさらに3点を加えた。。

　スーパーボウルでQBがランで2つのTDをマークしたのは1986年のジム・マクマーン（ベアーズ）以来、37年ぶり。今季の1試合平均失点はイーグルスが20・2（リーグ8位）でチーフスは21・7（同16位）だったが、スーパーボウルの前半終了段階ではデータでは判断できない内容になっている。

　＜得点経過＞
　▼第1Q
（E）4分51秒・ハーツによるQBスニーク。1ヤードのTDラン（7―0）
（C）8分3秒・QBマホームズ→TEケルシーへ18ヤード（7―7）
　▼第2Q
（E）8秒・QBハーツ→WRブラウンへ45ヤード（14―7）
（C）5分21秒・ハーツがファンブル。LBボルトンがリカバーして36ヤードを走ってTD（14―14）
（E）12分40秒・ハーツが残り4ヤードをランで突破（21―14）
（E）15分0秒・エリオットが35ヤードのFGを成功（24ー14）
　＊Eはイーグルス、Cはチーフス