高梨沙羅が2冠 「純粋にジャンプの楽しさを感じた」ノーマルヒルに続きラージヒルでも特大アーチ

[ 2022年10月24日 04:11 ]

ノルディックスキー全日本選手権ジャンプ最終日 ( 2022年10月23日    長野・白馬ジャンプ競技場 )

表彰台で優勝カップを手に笑顔の高梨(撮影・武田 政樹)
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 ラージヒル(ヒルサイズ=HS131メートル)が行われ、女子は高梨沙羅(26=クラレ)が134メートル、136・5メートルの合計272・1点で初実施の昨季から連続で頂点に立った。21日のノーマルヒルに続き、2冠を達成した。男子は強風のため1回で競技を打ち切り、北京冬季五輪金メダリストの小林陵侑(25=土屋ホーム)が131・5メートルを飛び、145・6点で制した。北京五輪で複合団体銅メダルの山本涼太(25=長野日野自動車)が2位に入った。葛西紀明(50=土屋ホーム)は23位だった。

 高梨がヒルサイズ超えの特大アーチを連発した。1回目は134メートルを飛んで首位。2回目は、19年8月に小林陵がマークした136メートルの夏のジャンプ台記録を0・5メートル更新。有利な向かい風にも恵まれ、「いい条件で想像以上に飛距離を伸ばすことができた。純粋にジャンプの楽しさを感じた」と笑った。

 21日に制したノーマルヒルでは空中で左のスキー板が下がり、左に曲がる点を課題に挙げたが、修正して「真っすぐ飛べた」と克服。また、今季はルール改正でスキー板の先端がカーブして上に反る形を義務づけられたが、「最初は違和感しかなかったけど、だいぶ慣れてきた」と語る。11月5日のW杯開幕戦(ポーランド・ビスワ)に向け、準備を整える。

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2022年10月24日のニュース