玉ノ井部屋の稽古場にモニター設置「すぐ修正できるのが良い」相撲界で急速に進む“ハイテク化”

[ 2022年10月24日 16:37 ]

稽古場の上がり座敷に設置された、動画撮影用のスマートフォン(撮影・前川 晋作)
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 大相撲の玉ノ井部屋が24日、東京都足立区の同部屋で九州場所(11月13日初日、福岡国際センター)へ向けての稽古を行った。

 この日から稽古場に“新兵器”が導入された。上がり座敷にテレビのモニターが設置され、スマートフォンで撮影した映像が10~15秒遅れで再生される。師匠の玉ノ井親方(元大関・栃東)は「内容どこが悪いのか自分で確認しながらやるんだよ」と弟子たちに促した。申し合い稽古では相撲が終わるごとに映像を指さしながら「ほら、ここで一歩足が出ていない」などと具体的にアドバイス。ぶつかり稽古でも、腰の高さなどをその場で客観的に見て修正していけるよう指導していた。

 このシステムは近年急速に普及している。アマチュア相撲界で数年前から広まり、大相撲界でも6月頃から立浪部屋で導入されるなど徐々に増え始めている。玉ノ井親方の明大中野高時代の先輩にあたる齋藤一雄氏(54)が監督を務める日体大相撲部ではいち早く取り入れられており、それに習う形で始めた。

 九州場所での新入幕が有力視されている十両・東白龍(26)は「現代の技術を入れた方がいいですよね」と“ハイテク化”を歓迎。これまでは撮影した動画を稽古後に見ていたため「その時にすぐ修正できるのが良い」と即効性に感心していた。

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