小平、ラストレース「ありのままで」 21日開幕スピードスケート全日本距離別選手権

[ 2022年10月21日 04:25 ]

調整する小平奈緒
Photo By 共同

 スピードスケートの新シーズン幕開けを告げる全日本距離別選手権が21日、長野市エムウェーブで開幕する。20日は出場選手が会場のリンクで最終調整した。18年平昌五輪女子500メートル金メダリストで今大会限りで現役引退する小平奈緒(36=相沢病院)は22日の500メートルがラストレース。北京五輪前の1月に捻挫した右足首は完治し「本当に順調。この1週間は氷と意気投合している感覚があるので、最後まで氷と仲良く滑りたい。ありのままでリンクに立っていたい」と語った。

 女子500メートルは18年以降は大会初日の金曜に実施されてきたが、小平の引退を受けた今回は5年ぶりに第2日の土曜に戻る。同日の入場券は4000枚超が売れ、追加販売もされた。収容6400人の会場は満員になる見通しで、関係者は「エムウェーブの満員は98年長野五輪以来だと思う」と説明。長野県出身で地元を拠点とする小平は「満員の会場は長野五輪で画面を通してしか感じていない。想像していたものなのか、違った景色が見られるのか、楽しみ」と気持ちを高ぶらせた。

 ≪高木、小平と同走熱望≫500~3000メートルの4種目に出場する高木は最後のレースとなる小平との同走を熱望した。女子500メートルの滑走順は21日に決定予定で「奈緒さんと一緒に滑れれば光栄。私ができることは全身全霊で滑ることだけ」と8歳上の大先輩へ敬意を表した。ともに10年バンクーバーで五輪に初出場し、長年日本を引っ張ってきた間柄。平昌五輪1000メートルでは小平が銀、高木が銅とそろって表彰台に立った。

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