陵侑 圧倒11勝で総合V王手 場内放送日本語で「スバラシイ!」

[ 2019年2月19日 05:30 ]

ノルディックスキーW杯ジャンプ 男子個人第22戦 ( 2019年2月17日    ドイツ・ビリンゲン(ヒルサイズ=HS145メートル) )

W杯11勝目を挙げ喜ぶ小林陵
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 個人総合首位に立つ小林陵侑(22=土屋ホーム)が4戦ぶりの勝利で日本男子初の総合優勝へ王手をかけた。合計274・4点で圧勝し、史上6人目、歴代4位タイとなるシーズン11勝目をマーク。3月10日に行われる次戦の第23戦(ノルウェー・オスロ)で総合優勝が決まる可能性が出てきた。表彰台は今季16度目で、98〜99年の船木和喜の15度を抜いて日本勢シーズン最多となった。

 向かい風に恵まれた1本目は、ただ1人ヒルサイズを越える146メートル。無風だった2本目もトップタイの144メートルで、2位アイゼンビヒラー(ドイツ)に21・6点差、飛距離換算で12メートルもの大差をつけた。場内放送が「スバラシイ!」と日本語で絶叫する圧勝。小林陵は「風が凄く難しかったが、2本ともいいジャンプができた」と満足そうに話した。

 試合前の公式練習は8番ゲートからスタートして全体33番目の119メートル。「飛べなすぎて死んだかと思った」と振り返ったが、ゲートが5段(2・73メートル)も上がり飛距離が一気に伸びた1本目の着地で踏ん張るなど、課題の飛型点でも2本合計でトップの点数をマークした。圧勝の要因は「アプローチ(助走姿勢)がうまく組めたこと」。宮平秀治ヘッドコーチによると、約1カ月前から助走で「お尻が(全勝優勝した)ジャンプ週間の時より下がって動きにくいポジションにいた」が、試合前に「そこだけ注意するように」とアドバイスを受け、きっちりと修正してみせた。

 3戦連続で表彰台をキープし、首位を独走する個人総合は通算1620点。この日7位に終わった総合2位ストッフ(ポーランド)との差は475点に開いた。今季個人戦は残り6試合。世界選手権(20日開幕、オーストリア)後の次戦では総合2位以下に500点を超える差をつければ日本男子初の総合優勝が決まる。優勝(100点)すれば、ストッフは3位(60点)以下、たとえ優勝しなくてもライバルが小林陵より25点以上低いポイントに低迷すれば日本男子初の快挙を手にする。世界選手権でも日本人初の個人2冠の期待が懸かる小林陵は「プレッシャーはあるけど、これで気持ちよく(世界選手権に)入れそう」と不敵に笑った。

 ▽総合優勝の行方 W杯ポイントは優勝100点、2位80点、3位60点で、30位が1点。今季残り6戦で獲得できるのは最大でも600点のため、総合優勝は小林陵とストッフに絞られた。残り5戦となる次戦終了時で小林が501点差をつければ総合優勝が決定。条件は小林優勝(1720点)―ストッフ3位(1205点)、2位(1700点)―4位(1195点)、3位(1680点)―8位(1177点)などで、ストッフが31位以下の0点なら小林は10位(1646点)で優勝が決まる。

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