史果 首位発進、昨年2位の雪辱へ“新技”習得のアイアン決まる

[ 2018年3月2日 05:30 ]

女子ゴルフツアー ダイキン・オーキッド・レディース第1日 ( 2018年3月1日    沖縄県南城市 琉球ゴルフ倶楽部=6558ヤード、パー72 )

ダイキン・オーキッド・レディース第1日 4番、ティーショットを放つ川岸
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 18年シーズンが華やかに幕を開けた。ルーキーの昨年は優勝争いを演じ、1打差2位と惜しくも優勝を逃した川岸史果(23=加賀電子)が6バーディー、1ボギーの67と好スコアで首位発進した。オフに練習を重ねたアイアンショットでスコアメークに成功。同スコアの森田遥(21=フリー)とともに初日のベストスコア賞に輝き、賞金100万円を山分けした。1打差3位には高橋恵(21=伊藤園)が続いた。

 狙った獲物はもう逃がさない。1打差2位と苦杯をなめた因縁の開幕戦から1年。プロ2年目となった川岸は「久しぶりの試合で緊張感もあったけど、いいプレーができたと思う」と貫禄たっぷりに胸を張った。

 出だしのバーディーで流れを引き寄せた。「昨日まで風が強すぎて、自分の状態も分からなかった」と不安の船出だった。それでもティーショットをフェアウエーの真ん中に運ぶと、残り118ヤードからの第2打を9Iで2オン。5メートルのバーディーパットも沈めて「これは大丈夫」と自信を得た。終盤まで集中力を切らさず、この日のベストスコアでフィニッシュ。「(ベストスコアに)賞金が出ることを知らなかったのが良かったのかな」と軽やかに笑った。

 今オフは穴井詩、成田美寿々らと米カリフォルニア州で合宿。川岸の狙いは成田の“ノックダウン・ショット”と穴井の“正確性”を身につけることだった。「アイアンの振り幅を浅めにすることで、バックスピンの少ない、狙いの場所で止まるショットを打てるようになった」。この日も“新技”を多用していたと明かし、満足げな表情を見せた。

 昨季は初優勝に初シード獲得と飛躍のシーズンとなった。父でプロゴルファーの川岸良兼(51=フリー)からは「俺の肩身が狭くなった」とぼやきが漏れているという。川岸家だけでなく、女子ゴルフ界も背負うホープは、「毎日アンダーで回れば上位争いは間違いない」と2年分の思いを込め開幕Vに照準を合わせた。

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