レスリング協会 パワハラ告発で伊調馨と栄氏から聞き取り調査へ

[ 2018年3月2日 10:03 ]

2014年9月、世界選手権から帰国してメダルを手にする伊調馨と栄和人・全日本女子レスリング監督(当時)
Photo By スポニチ

 女子レスリングで五輪4連覇した伊調馨(33=ALSOK)が、日本レスリング協会の栄和人強化本部長(57)から繰り返しパワーハラスメントを受けたとして、レスリング関係者が内閣府の公益認定等委員会に告発状を出した問題で、林芳正文部科学相は2日、週明けに日本協会が伊調と栄氏から聞き取り調査を行うと明らかにした。

 告発状は、栄氏が伊調の師事する田南部力コーチに指導をやめるよう命じ、従わなかった同コーチを脅したほか、同選手が練習場所としていた警視庁の施設に出入りできないよう圧力をかけたとしている。

 これに対し、日本協会は「伊調選手の練習環境を不当に妨げ、制限した事実はない」と否定する一方、田南部コーチが男子フリースタイルのコーチであるため、伊調を指導することで男子の育成、強化がおろそかにならないよう注意喚起をした事実は認めた。伊調にも、男子合宿で同コーチの指導を受ける場合は全体練習終了後とするよう伝えたことはあるとした。

 しかし、男子合宿への参加を禁じたことはないとし「警視庁レスリング部に対して伊調選手を練習に参加させないことや(当該)コーチを指導から外すよう働きかけた事実も一切ない」としている。

続きを表示

この記事のフォト

2018年3月2日のニュース