安美錦、昭和以降最年長で再入幕「もう会見は引退のときしかないと…」

[ 2017年10月30日 12:50 ]

弟弟子の横綱・日馬富士(左)と新番付を手に笑顔を見せる安美錦
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 日本相撲協会は大相撲九州場所(11月12日初日、福岡国際センター)の新番付を30日、発表。39歳の安美錦(伊勢ケ浜部屋)が、昭和以降で最年長の再入幕を果たした。

 安美錦は幕内上位で活躍していた昨年夏場所2日目に、左アキレス腱を断裂し3日目から休場。全休した翌名古屋場所以来、8場所ぶりの幕内復帰となった。これまでの最年長再入幕記録は、元関脇・土佐ノ海(立川親方)の38歳6カ月。

 この日、九州場所の宿舎を構える福岡県太宰府市で会見。集まった多くの記者を前に安美錦節は全開で「いい迷惑ですよ、朝早くから。内心はうれしいけどね。もう会見は、引退のときしかないと思っていた。こうやって会見ができているのは、うれしいです」と笑いを誘った。

 現役再年長関取でもある大ベテラン。新しい番付表を見ながら、左アキレス腱断裂からの復活の道のりも振り返り、苦難を支えた家族についても言及した。

 「上の2人の子も相撲がだいぶ分かるようになってきた。負けると、ぼく以上に落ち込む。(7月に生まれた)3人目が(相撲を)分かるようになるまで頑張りたいな、という気持ちはある。そしたら何歳になっちゃうのかなあ」

 妻の絵莉さんについては「ケガする前から感謝していますけど、ケガをしてより一層、感謝が深まりました」としみじみと話した。

 2年ぶりに幕内で迎える九州場所に向けては、「しっかりまず勝ち越して、簡単に落ちないように」と意気込んだ。

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2017年10月30日のニュース