小鯛「ホッとした」11年目悲願の初優勝 賞金はマイホーム資金に

[ 2017年10月30日 05:30 ]

男子ゴルフツアー マイナビABCチャンピオンシップ最終日 ( 2017年10月29日    兵庫県加東市 ABCゴルフ倶楽部=7217ヤード、パー72 )

マイナビABC初優勝を決め、ABC杯、マイナビ杯を両手に笑顔を見せる小鯛竜也
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 降雨によるコースコンディション不良のため中止となり、前日第3ラウンド時点で通算13アンダーで首位だったプロ11年目の小鯛(こだい)竜也(27=フリー)がツアー初優勝を果たした。1打差の2位は宮里優作(37=フリー)ら3人だった。

 プロ11年目の小鯛のツアー初優勝は思いがけない形で現実となった。首位で最終日を迎えることが決まった前夜は「ネットで天気予報ばかり調べていました」となかなか寝付けず、午前5時半頃に自然と目が覚めた。試合は予定通りスタート。しかし、最終組の一つ前の組が第1打を打った後、雨脚が強まり中断し、1時間後に中止が決まった。

 「(最終日にプレーできなかったのは)凄く残念ですけれど、内心ホッとしているし、うれしい。3日間であろうと自分の中では変わらない1勝です」

 大阪府阪南市の自宅ガレージにネットを張った“練習場”で腕を磨き、高校生だった17歳でプロ転向。レギュラーツアーに出場するまでは4年の歳月を費やし、初めて予選を通過したのはさらに4年後の15年。だが、昨年下部ツアーで優勝し今季の出場権を手にすると殻を一気に破った。

 初出場の大会で飾った地元V。優勝賞金をマイホーム購入資金に充てると笑った後、「すぐにでも2勝、3勝とできる準備をしていきたい」とすぐに表情を引き締めた。27歳が飛躍のきっかけをつかんだ。

 ◆小鯛竜也(こだい・たつや)1990年(平2)2月1日、大阪府阪南市出身の27歳。5歳からゴルフを始め、中3の04年に日本ジュニア2位。17歳の07年にプロ転向。ツアーデビューは11年。16年の下部ツアーで1勝。1メートル78、66キロ。

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2017年10月30日のニュース