【玉ノ井親方・視点】白鵬 勝利への執念を感じた“離れた相撲”の徹底

[ 2017年7月22日 08:45 ]

大相撲名古屋場所13日目 ( 2017年7月21日    愛知県体育館 )

白鵬は押し倒しで高安(右)を下す
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 記録更新が懸かった高安戦。新大関の左四つに対し、横綱は右四つのケンカ四つ。組んでしまうと、相手に力を出される可能性がある。立ち合いで動いて左を使わせないように右からおっつけ、半身の状態にさせた。残される場面もあったけど、終始攻めていたのは横綱。最後は右からのおっつけが効いた。勝利にこだわり、徹底して離れて相撲を取ったのが良かった。

 四つに組んで勝つこともできたはずだけど、慎重にというか、相手の嫌がる形に持っていったという感じだね。これで新記録。ただ、まだ優勝が決まったわけではない。残り2日、しっかり白星を積み重ねていくことが大事。それにしても、高安は終盤戦に入って体が動かなくなっている。腰高で押し込まれるパターンが多い。以前から後半戦はそういう傾向が見られた。その壁を乗り越えないと優勝は近づいてこない。(元大関・栃東)

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2017年7月22日のニュース