五輪2大会同時決定を協議 IOCが臨時総会

[ 2017年7月11日 21:29 ]

 国際オリンピック委員会(IOC)は11日、スイスのローザンヌで臨時総会を開いた。2024年夏季五輪招致に立候補しているパリとロサンゼルスを24年、28年の2大会の開催都市に振り分ける異例の同時決定案を諮る。理事会の提案がIOC委員の投票で最終承認されれば、9月の総会(リマ)で2大会分の開催都市が決まることになる。24年はパリ、28年はロサンゼルスになるとの見方が強い。

 夏季五輪開催都市の同時決定は過去に1924年パリ、28年アムステルダム大会の例などがあるが、今回は近年の五輪離れを受けた措置。巨額の財政負担などへの不安から招致都市の撤退が相次ぐ中、IOCは開催能力の高いパリとロサンゼルスを確保するため、副会長4人による作業部会を設置するなど選定方法の見直しを進めてきた。

 臨時総会に先立ち、2都市はIOC委員向けのプレゼンテーションに臨み、パリ開催を訴えたフランスのマクロン大統領は「国全体が協力するという強いメッセージを示すためにここに来た。五輪を開催する準備はできている」と自信を示した。ロサンゼルスのガーセッティ市長は強固な開催計画をアピールし「IOCの2大会同時決定案は歓迎する」と述べた。

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2017年7月11日のニュース