【玉ノ井親方・視点】稀勢 左使えたことが勝因 体は大丈夫

[ 2017年7月11日 08:45 ]

大相撲名古屋場所2日目 ( 2017年7月10日    愛知県体育館 )

貴景勝(左)を突き落としで破った稀勢の里
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 稀勢の里は、初日よりも左腕を使うことができている印象を受けた。貴景勝に下からうまく攻められ、左を差すことはできなかったけど、右で突いたり左であてがったりと左右交互に使って攻められたのは良かった。

 初顔の相手に圧倒できなかったのは、まだそれだけ相撲勘が戻っていないということ。ただ、左を使えたといっても武器にしているおっつけができているという感じではない。あてがっているという言い方が適当かもしれない。それでも、体の部分は大丈夫だと思っている。いろいろ不安はあるだろうが、それは相撲を取りながら徐々に取り戻していくしかない。

 高安は立ち合いの踏み込みが良かった。勢が右差しでくる相手だから、立ち合いで前に出て右を差されないようにして逆に左を差していった。ただ、勢は抱え込むような形になっても右からの小手投げが強い。そこは密着して前に出て、相手に何もさせなかった。この一番で気持ちも変わっていくんじゃないかな。(元大関・栃東)

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