アラスカのトレラン大会で16歳の少年が熊に襲われ死亡。レース中の悲劇

[ 2017年6月20日 16:24 ]

 米アラスカ州アンカレッジ郊外で18日に行われたトレイルランニングのレース「ロバート・スパー・メモリアル・ヒルクライム」に参加していた16歳の少年が熊に襲われて死亡するという痛ましい事件が起こった。

 AP通信によれば亡くなったのはアンカレッジ在住のパトリック・クーパーさん(16歳)で、中間地点を過ぎて下り坂にさしかかったあたりで熊と遭遇。逃げながら兄に携帯電話で“緊急事態”に陥っていることを伝えた。兄はすぐに大会ディレクターを務めていたブラッド・プレコスキー氏に通報。同氏は各スタッフに現場に急行するように指示を出した。

 しかし時すでに遅し。数時間後、標高457メートル地点でクーパーさんは発見されたがすでに死亡しており、遺体はヘリで搬送された。

 付近には“犯人”と思われる熊がいたために、所轄となっていたチュガッチ州立公園のレンジャーが銃を発砲。体重113キロと推定されている熊はそのまま逃げた。

 熊が人の多い歩道に姿を見せるのはきわめて珍しく、公園の職員を務めているケン・マーシュさんは「雷に打たれるくらいめったにないこと」とコメント。なお19日にはアンカレッジから480キロ離れた場所でも鉱山勤務の作業員が熊に襲われ、1人が死亡し1人が負傷している。

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2017年6月20日のニュース