ケプカ「我慢」でメジャー初V サッカー選手の恋人と抱き合う

[ 2017年6月20日 05:30 ]

米男子ゴルフツアー 全米オープン最終日 ( 2017年6月18日    米ウィスコンシン州エリン エリンヒルズ=7845ヤード、パー72 )

全米オープンゴルフ 優勝カップを手にするケプカ
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 ケプカは14番から3ホール連続でバーディーを奪って勝負を決めた。17番の第1打は3Wで340ヤードを稼ぐなど随所で“パワーヒッター”としての本領も発揮。最終組の前にホールアウトすると、恋人でプロのサッカー選手(スウェーデン・リーグ所属)でもあるベッキー・エドワーズ(29)と抱き合って勝利を確信していた。

 「我慢しろ、そうすれば僕は勝てると言われたんだ」。2位で終えた3日目の夜、親友でありジム仲間、そして同大会の昨年の覇者でもあるダスティン・ジョンソン(32)と長電話。しゃべっていたのはほとんどジョンソンで優勝への“秘けつ”もしっかり伝授されていた。

 プロ生活は欧州下部のチャレンジツアーから始まっており、スコットランドから代理人に「寂しいから帰る」と電話でこぼしたこともあった。「あの経験が僕を成長させた」。ゴルフ界の底辺から2年間の下積み生活を経て頂上にたどり着いた苦労人は「実感が湧くにはしばらく時間がかかる」と感無量の面持ちだった。

 ○…16アンダーは11年のマキロイと並んで全米オープンの最高スコア。優勝者は3年連続で米国勢(スピース→D・ジョンソン→ケプカ)となったが、これは98〜00年(ジャンセン→P・スチュアート→ウッズ)以来、17年ぶり。なお、メジャーでは7大会連続で初優勝者が誕生した。

 ◆ブルックス・ケプカ 1990年5月3日、フロリダ州出身の27歳。フロリダ州立大で3度オールアメリカに選出されたが、プロデビューは欧州。下部ツアーで4勝、欧州ツアーで2勝を挙げ、日本では昨年のダンロップ・フェニックスで優勝。14年からPGAツアーに定着し全米オープンはツアー2勝目となった。1メートル83、84キロ。

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