山田成美、首位スタート!4年目の苦労人「驚き」コース新

[ 2017年6月17日 05:30 ]

女子ゴルフツアー ニチレイ・レディース第1日 ( 2017年6月16日    千葉県千葉市 袖ケ浦CC新袖C=6566ヤード、パー72 )

首位でホールアウトし、2位タイの大出らと握手を交わす山田(右)
Photo By スポニチ

 シード権のない山田成美(27=GOLF5)がコースレコードの64をマークし、初体験の首位スタートを切った。14年のプロテストにトップ合格したが、同期の堀琴音、柏原明日架、永峰咲希らの活躍の陰に隠れ、伸び悩んでいた。64は自己ベストで、今季の目標のツアー初優勝、シード獲得へ弾みをつけた。4打差の2位に大出瑞月(19=フリー)、香妻琴乃(25=サマンサタバサ)ら6人がつけている。

 プロ4年目の“伏兵”山田が、大会3連覇中の申(シン)ジエら4人が持つコースレコードを更新する会心のプレーを見せた。「驚いています。いつもは2つ3つバーディーが来ると満足していましたけど、今日は次、次と今までにない感じで回れました」

 2週前のヨネックス・レディースでパターをベノックのピンタイプからオデッセイの幅のあるモデルに替えたところ「前よりもヘッドの重みで打てるようになり、しっかり距離が合うようになった」という。11番の6メートルのバーディーパットを手始めに、5ホールで2・5メートル以内のチャンスを決めるなどパットがさえた。ショットも安定していた。今季は開幕から9試合連続で予選落ちしていたが、前週の練習で初めてホールインワンを経験。今大会でキャディーを務めるコーチの松弘泰三氏から「インパクトで重心を低くするように」とアドバイスを受けスランプ脱出のきっかけをつかんだ。

 14年のプロテストでトップ合格を果たしたものの、過去40試合に出場し予選通過はわずか8回と低迷。それでも「応援してくださる方に恩返しをしたくて、コツコツやれば結果が出ると思ってやってきました」と昨年のツアー予選会で11位に入り、初めてツアーのフル出場権を獲得した。今年2月に地元の兵庫県明石市で行われた後援会では「ツアー優勝を目指して頑張ります」と力強く宣言。「シード獲得とツアー優勝を目指してやっています。将来的な夢は賞金女王です」。ようやく巡ってきた最高のチャンスを逃すつもりはない。

【山田成美(やまだ・なるみ)】

 ☆生まれ 1989年(平元)12月27日、兵庫県明石市出身の27歳。1メートル64、55キロ。血液型A。父、母、妹、弟の5人家族。

 ☆ゴルフ歴 両親の勧めで12歳からゴルフを始める。中学時代はソフトテニス部に所属。明石北高時代から本格的にゴルフを開始。名古屋商大卒業後、高室池GC、東広野GCで研修生時代を過ごし、プロテスト受験3回目の2014年にトップ合格。得意クラブは1W。平均飛距離は240ヤード。

 ☆趣味 音楽鑑賞。歌手・山口百恵の大ファン。

 ☆憧れのゴルファー 北田瑠衣。中学時代に地元開催のサントリー・レディースの会場でジュニアレッスンを受け「とても優しかった」と感動。

続きを表示

この記事のフォト

2017年6月17日のニュース