【佐藤信人の目】松山V2 オーガスタに似たグリーンとの相性◎

[ 2017年2月7日 07:52 ]

米男子ゴルフツアー フェニックス・オープン最終日 ( 2017年2月5日    米アリゾナ州スコッツデール TPCスコッツデール=7266ヤード、パー71 )

松山英樹(AP)
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 松山が完璧なゴルフを見せた。ティーショットはフェアウエーを2回しか外していないし飛距離も出ていた。アイアンショットはピンに絡んだ。パー5は全ホールで2オンして伸ばした。チャンスに付けてパットが入ればバーディー、外れればパーという展開だった。

 TPCスコッツデールでは常に好成績を残しているが、要因はグリーンとの相性にあると思う。松山は林間コースでも、広いコースでも、池の多いコースでも、ドロー有利あるいはフェード有利とされるコースでも得意不得意を感じさせない。

 ただ癖のあるグリーンには苦戦してきた。ソニー・オープンのワイアラエCCは芝目がきつい。ファーマーズ・インシュアランス・オープンのトーリーパインズGCは表面に凹凸ができるポアナ芝のためボールが跳ねる。そういうグリーンとは相性が良くないのだ。

 TPCスコッツデールのグリーンは転がりがスムーズでラインも読みやすくタッチも合わせやすいのだろう。マスターズのオーガスタ・ナショナルGCは速くて難しい「ガラスのグリーン」だが、松山にとっては相性が良いコースと言える。優勝候補の一人であることは間違いないだろう。 (プロゴルファー)

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2017年2月7日のニュース