豪栄道「落ち着いて攻めた」盤石４連勝　御嶽海を寄せ付けず

大相撲九州場所４日目 （ 2016年11月16日    福岡国際センター ）

＜九州場所３日目＞豪栄道は、よりきりで御嶽海（右）を下す

　これが綱獲りを狙う豪栄道の本来の相撲だ。低く当たって右を差して寄り切る最も得意な展開で小結・御嶽海を問題にせず４連勝を飾った。湧き起こった豪栄道コールに完勝で応え「落ち着いて攻めた。今日の立ち合いからの流れを大切にしたい」と納得の表情を見せた。

　３日目までは押し出し、突き落とし、突き落とし。立ち合いで圧倒し、まわしを取る必要もなかった。そろそろ欲しかった自分の形。「右を差して寄り切りたい。そういう相撲が出ると、安定感が出てくるので」と、この日の朝稽古でもくろんだ通りの内容だった。

　昨年の九州場所では２日目から５日目まで出なかった満員御礼。今年も２日目、３日目は出なかったが、この日は初日以来の満員御礼も出た。同場所で４日目に大入りとなるのは２０年ぶり。豪栄道は「僕だけを見に来ているわけじゃない」と謙遜したが、１８年ぶりの日本出身横綱誕生の機運は高まる一方だ。