大野、サンウルブズ入団!なでしこ澤と同じ37歳がSR挑戦

[ 2015年12月17日 06:04 ]

サンウルブズに入団することが決まった大野

 ラグビー日本代表のロック大野均(37=東芝)が、世界最高峰リーグ「スーパーラグビー(SR)」に来年から参戦する日本チーム「サンウルブズ」に入団することが16日、関係者への取材で分かった。21日に都内で行われる会見で発表される見込み。日本代表として3度のW杯に出場し、歴代最多キャップ、最年長キャップを保持するレジェンドが、37歳にして新たな挑戦に臨む。

 女子サッカーの澤穂希が現役引退を表明した同じ日に、同い年で東京都府中市が誇るもう一人のレジェンドの新たな挑戦が判明した。関係者の話を総合すると、大野にオファーが届いたのは8月以降。W杯に向けた日本代表合宿が行われている最中だったが、日本ラグビーのために力を貸す決断を下したもようだ。

 今年のW杯メンバー31人で最年長だった大野は、日大工学部からラグビーを始めた異色の経歴を持つ。すぐに頭角を現し強豪の東芝府中(現東芝)入りすると、04年5月の韓国戦で初キャップを獲得。その後は代表に不可欠な選手として、今年のW杯でも南アフリカとサモア戦に先発出場し、歴史的勝利に貢献した。

 大野自身、日本のSR参戦の可能性が高まっていた昨年9月に「ぜひメンバーに入りたい。どこまで通用するか分からないが、この年齢でもどんどん上のステップに進んでいきたいと思う」と語っていた。「現役でいる限りは目指す」と来年以降の日本代表入りにも意欲的で、代表メンバーを中心に構成するサンウルブズ入りは、これ以上ない近道とも言える。

 チームのヘッドコーチには元ニュージーランド代表フッカーのマーク・ハメット氏の就任が決定的で、17日に行われる日本ラグビー協会の理事会で承認される可能性もある。形が見えてきたチームを、日本ラグビー界の鉄人が支える。

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2015年12月17日のニュース