白鵬 審判批判“因縁”稀勢と出稽古でバッタリも…胸合わせず

[ 2015年3月4日 05:30 ]

出稽古先の春日野部屋で胸を合わせなかった白鵬(右)と稀勢の里

 大相撲春場所(大阪市ボディメーカーコロシアム)は8日に初日を迎える。横綱・白鵬(29=宮城野部屋)は3日、交野市の春日野部屋に出稽古した。大関・稀勢の里(28=田子ノ浦部屋)も偶然、同部屋を訪れていたが、両者が胸を合わせることはなかった。

 関取10人が集まり、熱の入った申し合いが行われた稽古場。白鵬は稀勢の里のもとに歩み寄ると、この日は胸を合わせない旨を伝えた。初場所後の審判部批判騒動で、白鵬が誤審があったと主張する13日目の取り直しの一番の相手が稀勢の里だ。もともと対戦時には最も気合が入る好敵手。今回たまたま場所前に稽古する機会ができたが、因縁の対戦は避けて、余計なエネルギーは使わないようにした。結局、佐田の海、妙義龍、高安、豊響の4人と計16番して全勝。稽古後は無言だったが、調子の良さをうかがわせた。

 一方、稀勢の里は「(白鵬と)やりたかった?」と聞かれると「まあね」と苦笑い。肩すかしを食らった格好だ。ただ、こちらは関取衆と15番取って10勝5敗とやや低調で「(出稽古した)この2日間はあまりよくない。ちょっと疲れてるね」と表情は曇りがち。先場所13日目のことも「忘れた」と多くは語らなかった。因縁深まる白鵬―稀勢の里戦。春場所も最も注目の顔合わせだ。

続きを表示

2015年3月4日のニュース