43歳・釜石SW伊藤 来季現役続行「釜石に明るい話題を」

[ 2015年3月4日 05:30 ]

 ラグビーの19年W杯日本大会で開催12会場の一つに決定した岩手県釜石市に再び朗報だ。トップリーグ下部のトップイーストに所属する釜石シーウェイブス(SW)の伊藤剛臣(43)が来季も同チームで現役続行することが3日までに分かった。関係者が明かした。

 被災地の神戸、釜石で紡いできた現役生活は22年目に突入する。W杯の開催地決定を受け、鉄人ロックは率直な思いを口にした。「仮設住宅もまだたくさんありますが、今回の開催地決定で復興がより進んでくれたら」。12年に神戸製鋼から移籍。今や釜石の顔ともいえる中心選手だ。入れ替え戦でTL13位のクボタに敗戦。昇格を逃したが、闘志は萎えていない。

 鉄と魚とラグビーのまち。前身の新日鉄釜石は日本選手権で7連覇を達成するなど一時代を築いた。フライキ(富来旗、福来旗)といわれる大漁旗が当時のスタンドを埋め尽くした。「日本開催のW杯がフライキのような役割を果たすことができれば。ラグビー人として、釜石に東北に明るい話題を届けたい」。19年には48歳になるが、“釜石のレジェンド”は走り続けるつもりだ。

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2015年3月4日のニュース