緒方&田知本リオ五輪ピンチ 強化指定1年以上解除も…

[ 2015年2月26日 05:30 ]

柔道女子78キロ級の緒方亜香里

 市販の風邪薬を服用し、ドーピング違反の恐れがあるとしてドイツのグランプリ大会(20~22日)を欠場した柔道女子78キロ級の緒方亜香里(24=了徳寺学園職)、70キロ級の田知本遥(24=ALSOK)に厳罰が下される。

 25日に帰国した全日本女子の南條充寿監督は「強化選手としての義務を怠った」とし、強化指定を解除することを明言。これにより、2選手は4月の全日本選抜体重別(福岡)の出場が不可能となり、今年の世界選手権(8月25日開幕、カザフスタン・アスタナ)の道が断たれる。さらに、ともにロンドン五輪代表だった一線級選手の失態を重くみて、指定除外期間を1年間以上とする可能性も示唆。長期となれば、来年のリオデジャネイロ五輪出場は事実上、不可能となる。

 緒方は日本出発前から、ドイツで同部屋となった田知本も譲り受けて市販薬を服用。禁止薬物はメチルエフェドリンで、発覚すれば長期の出場停止処分が科せられた可能性もある。2選手は大会前日に棄権した。今後は28日にコーチ陣で話し合いを行い、週明けにも開く女子強化委員会で処分を正式決定する。

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